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カテゴリ:日替わり日記
最近ある結婚問題で頭を悩ませている。 僕のところの事業所に通う障がい者同士の男女が「結婚したいので応援して」というのだ。 女性は心に病をもっている。男性は、身体と、軽い知的な障がいという組み合わせなのだが、さしあたっては健康(?)なため、せっせとデートも重ねている。 妻は、障がいがあっても二人が支え合って生きてゆくのはいいではないかと、積極的に応援する立場だ。障がい者同士僕も支え合って生きてゆくということでは僕も異存はない。 しかし、ひとつはっきりしておかなければならないことがある。 男女がともに暮らすとなれば、普通であれば家族を増やすかどうかということは大切なテーマになる。なりゆきでいいとはいえない。 実は彼女は過去に3度結婚した過去がある。小さい頃離(され)れた子供もいて、淋しい思いをさせてきている。 そこで彼女に問いただしてみた。 「結婚すれば子どももできる可能性があるわけだけれど、赤ちゃんはどうする。それとも、子どもを持たずに二人で仲良く暮らしてゆくという方法もあるけれどどうする?」 そしたら直ちに「子どもが欲しいと思っています」という返答が返ってきた。 「そうか。それだったら育ててゆけるだけの貯金もしなければいけないし、身体も健康にしなければいけない。今までの惰性で生きるわけにはいかないな」 といったが、たしかに二人がつきあいだしてから、見違えるほど精神的にも落ち着いているし顔色もいい。ただ、それでも子どもを産むという選択には慎重になって欲しいと思わざるを得ない。 障がい者同士という結婚は珍しいことではないが、ことに知的障がいをもっている夫婦の場合、子どももまた何らかの負の遺産を受け継ぐケースが少なくない。 健康に生まれても、親が上手に育てられないこともある。もっとも、健常者同士であっても、子育てに失敗するケースもあるのだから、障がい者だって上手に育つこともあるのだから、自然のままにまかせるしかないのではとも考えられる。 このようなケースを皆さんならどのように考えるだろう。 最近、ごく健康な男女ふたりをひきあわせた。2人とも世間で言う適齢期は過ぎているのだが、切実に結婚したいというそぶりはまったくなかった。もっと若ければ、切実に異性を求めるものかも知れないが…。 トマトなどの植物を育てていると感じるのだが、水や肥料をたっぷりやり、青々と大きく育った幹にはあまり良い実はつかない。成ってもおいしくない。 ギリギリまで水や肥料を抑え、水はけのよい荒れ地に植えたトマトは、あまり大きくはならなくても甘くておいしい実がなる。 環境が良すぎることは、種の存続への危機感が薄れるのであろう。結婚もそんなことがいえるかも知れない。 先のふたりの場合も、悩んでもせんないことかも知れないが、よいアドバイスがあれば受賜りたい。 こんな日記でも応援していいよという方は、 [Ctrl]を押しながら、左右クリックしてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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