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カテゴリ:日替わり日記
自戒を込めてまとめてみました。 ぼくは森発言を読んで、(今までの失言癖から)彼なら(あの発言は)さもありなんと思いました。 オリンピックの開催か否かという時期にして、思慮に欠ける浅はかな発言だということを感じたことは確かですが、発言内容の全文を活字で読んで、彼にはことさらに女性蔑視発言のつもりはなかったのではないか、あの時代の人間には多かれ少なかれ潜在する固定観念を吐露してしまった、ようにぼくには感じたのです。 ところが、マスコミ→海外報道→個々のその他、と大騒ぎが膨らみ、寄ってたかって袋だたきするかの現象には、なにか喉に刺さったような、素直に喜べないものをもったことは確かです。 「けしからん」と大騒ぎした人たちは、すべて(男女間にかかわらず)平等にと考え、行動できているのだろうか。 日本という社会のなかに蔓延している男女間格差に普段は異議をとなえない人たちまで、ここぞとばかりに「けしからん」と大騒ぎする姿は、イジメと同類ではないかとさえ感じたものです。 たしかに森発言は、思慮に欠けた浅はかな言葉でした。しかし、各自が胸に手を当て、自分のなかに潜む差別意識への固定観念はないのか考えたことがあるだろうか、と思うのです。 ちなみにぼくにも染みついた固定観念はあるかも知れません。 現在のぼくは妻と二人暮らしです。 食事は8割方妻まかせですから(昔問題になった)「ぼく食べる人」です。風呂掃除や犬の世話、地区の人足仕事、その他はぼくです。テレビのチャンネル権は妻で、新聞先に読むのはぼくです。 その他、福祉の仕事も対外的なことや、力仕事や汗をかく仕事は主にぼくがやり、利用者さん個々の世話や相談ごとは主に妻がやっています。家計はぼくの個人口座以外は妻が仕切っています。 もちろんほかにも日々様々なことが起こりますが、自然に区分けして対応しています。こういうことは、わが家に限らずどこの家庭でも多かれ少なかれ分担しあってやっていることではないでしょうか。 なかには「わが家は炊事洗濯、すべて分け合っています」という人も身近にいますが、それぞれの家庭の考え方で良いのではないでしょうか。 但し、夫婦が互いへのリスペクトしあう気持ちがなかったら、どんなに理想といえる役割分担をしてもどこかに負荷がかかり、壊れやすいものだと感じています。 ところで、国会から集落の会議まで圧倒的に男が多い。これは是正しなければなりません。規則で半々にするくらいのことをしてもいい。 ところが地区の会議などへは妻は出たがらない。奥ゆかしいからではありません、退屈だからです。退屈な会議などへも女性はどんどん出て貰いたい。そうでなかったら、日本は永遠に世界水準の女性参加を果たせません。 ええ、「お前に言われたくない」とあなたが仰りたいことは重々理解しているつもりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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