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カテゴリ:映画・テレビの話
あまり宣伝が大々的な映画というのは、往々にして肩透かしを食らったりすることも多い。
そんな懸念もあったが、「映画の日」の今日は1,000円で観られるということもあって、 妻も観たがっていた『沈まぬ太陽』を一緒に観賞して来た。 いやいや、なかなかどうして、素晴らしい出来ではないか! 物語は1985年の御巣鷹山ジャンボジェット墜落事故を軸に展開する。 ストーリー自体はあくまでもフィクションだが、事故自体は現実にあった出来事だし、 ここに登場する半官半民の『国民航空』というのは、紛れも無く今話題の“あの”航空会社だ。 ある意味ドキュメンタリー的な部分がフィクションの中に混在しているわけで、 場合によってはリアルの人物に対して、一方的なイメージを植えつけてしまうことも有り得る。 聞くところによると、遺族の方の描き方を巡って考え方の相違があり、撮影が難航したともいう。 それでも今、あえてこの作品を映像化して世に出そうとしたスタッフたちの、 並々ならぬ決意には拍手を送りたいと思う。 あの墜落事故を風化させないためにも、後世に伝えていくべき映画だと思う。 またこの映画の公開に歩調を合わせるかのように、 日航の経営危機についてのニュースが取り沙汰されているのも、何か因縁めいたものを感じる。 日航に対しては、今一度自らの足下をしっかりと見つめ、 襟を正して再建の道を歩んで欲しい、というメッセージなのだろうか。 エンタテイメントとしての映画性も疎かにはされていない。 全体的に重苦しく、かつ長い(202分)作品だが、 それでも最初から最後までずっと引き込まれっ放しだった。 主人公の理不尽な人事異動のことと、ジャンボジェットの墜落事故、 このふたつの大きなテーマをあえて区切らず、それぞれの時間軸を交互にかみ合わせながら物語を進行させ、 その合間に家族愛などの要素をちりばめていった、脚本の上手さゆえではないかと思う。 あとはやっぱり、個々の役者もそれぞれの持ち場で、それぞれいい仕事をしている。 主役の渡辺謙にとっても、彼のキャリアの上での代表作になるものではないだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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本作品、山崎豊子の原作、主演が渡辺謙、しかも長時間作品ですよね。大作嫌いの私ですし、映画評でも賛否両論でしたので、パスするつもりでしたが、ちょっと心動きました。
(2009年11月02日 00時37分51秒)
magomago55さん、こんばんは。
>本作品、山崎豊子の原作、主演が渡辺謙、しかも長時間作品ですよね。大作嫌いの私ですし、映画評でも賛否両論でしたので、パスするつもりでしたが、ちょっと心動きました。 例えばこの作品、1年もすれば地上波で放映されるかもしれませんが、あまりの長時間ゆえに地上波では腰を落ちつけて観ることが出来ないとは思います。 アフリカのサバンナの雄大なシーンもひとつの見所でもありますし、もしお暇があれば映画館に行かれてはいかがかと思います。 でも、つまらなかったからと言って、私を恨まないで下さいね(笑)。 (2009年11月02日 00時54分30秒)
この映画は私も見たい映画です。機会があれば...、なんですが。
渡辺謙さんにはレストランに勤めていたときに何回かお会いしました。紳士です。いい役者さんです。 御巣鷹山の事故当時、群馬県に住んでいまして、友達や知り合いでも事故の処理やその他、直接間接に事故と関わった方を何人も知っています。 そんなこんなで非常に興味がある映画です。 渡辺謙の映画は、こちらでもいずれテレビ放映される可能性が高いので期待しています。 (2009年11月02日 16時54分12秒)
ふょんさん、こんばんは。
そうですか、生・渡辺謙に何度もお会いされたとはウラヤマシイですね。 ぜひご覧になってください........といっても、やっぱりそちらでは「劇場で」というわけには行かないのでしょうね。 それでもテレビで日本の映画が放映されるというのは、ちょっと以外でしたね。 で、その時には当然、英語の字幕が付くんでしょうかね。 (2009年11月03日 00時39分14秒) |