5回目の世界
5回目の世界はとても退屈だ。退屈すぎて気が狂いそうなほどに・・・。この退屈の世界を終わらす事など簡単なのだが、長く生き過ぎた。大切な人が増えてしまった。でも、そんな人達もどうでもいいと思えてしまうくらいこの日常がくだらなくて、退屈なんだ。自分が死んでしまえばこの世界を終わらす事ができる。5回も世界を巡ったんだ。十分だろ?この家の中で簡単に死ぬ事もできる。簡単な紐があれば首吊りができる。刃物があれば手首を切る事が出来る。高いビルがあれば飛び降りる事が出来る。もう早くこの退屈な日常から消えてしまいたいんだ。こんな俺の事「狂ってる」だとか「病んでる」とか言う人も居ると思うけど。実際この世で生きてる人達皆同じような事を思っていると思う。その事に蓋をして、別人を装い、人と気の合う部分だけさらけだしている。本当にくだらないと思う。そんなんで成り立ってる『友達』は友達でもなんでもないし、ただの『気の合う知り合い』に過ぎないんじゃないの?嗚呼、誰か俺を殺してください。もうこの退屈な世界を生きるのには嫌気がさしました。死にたいです。だって退屈なんだもん。どうせまたすぐに逢えるのだから。命あるもの、魂さえあれば転生できる。姿形は違えど、また逢えるのだから。