自分の世界
普通に心休まる場所が欲しい。普通においしく食事の摂れる場所が欲しい。普通に安心して眠れる場所が欲しい。普通に笑える場所が欲しい。一般的にはごくごく普通な事を俺は望む。不全機能家族というやつだろうか?家族としての機能をはたしていない家に俺は産まれ、育った。幼い時は、ソレが当たり前だと思っていた。少し成長するとソノ当たり前が少しずつ壊れていった。そして今では、完全にコレはおかしいと断言できるまでに家庭内が壊れた。壊れたというよりも壊れていたの方が正しいと思う。幼い頃に俺の育った環境は殴る蹴るは当たり前で全ての家庭内がそうだと信じて疑わなかった。これは虐待などではなく俺が度を越えた事をしたから父が俺を叱ったのだけれども今思えば、その叱り方そのものが度を越えていたと思う。小学生高学年になった時に同級生から家庭内の話をされたのを覚えている。「昨日のごはんがおいしかった。」「この前の休みに家族で遊びに行った。」「お姉ちゃんと買い物に行った。」同級生から聞かされた他の家庭話は俺が育った家庭とはあまりにもかけ離れていてとても羨ましかった。完全に家庭内が狂って俺自身が自暴自棄になりだしたのは中学1年の冬。そして自暴自棄になっている自分に酔いだしたのが中学3年。ちょうどこのHPを始めた頃だ。初期の日記を読み返せば読み返すほど自分が狂っていた事が生々しく思い知らされる。若干の狂いを残しながらも正常を取り戻した今の俺から見た現在の家庭は誰しもが逃げ出したくなる家庭になっている。家中に充満した疲れた空気。不健康極まりない空気。そして、父の失業による家庭内の家計問題。ソノ事に疲れ果てている母は顔面蒼白で布団に入らず今日もソファーで寝ている。姉は今年上京する。昔からよく姉が言っていた一言がある。「早く一人暮らしがしたい」と。今やっとその願いに共感できる。この家に居てはいけないとこの家が言っている気が姉にはとっくの昔からしていたんだ。人間の本能的なものなのかただの被害妄想的なものなのかは定かではない。だが、俺も姉も似たような感覚を感じていたのではないのか?だって俺は姉が家庭内で笑っているのを見た事がない。いつも虚ろな顔をしている。そしてならべく家に居ないようにしているかのようにバイトや友達との遊びなど予定を入れている。体調を崩すのではないかと心配するほど。毎日。今の俺もそうだ。家には居たくない。それどころかとっとと家を出たい。自分の世界までコノ空気に犯される前に早くコノ場所から逃げなければならない。もし俺の世界まで侵略されたら・・・きっと俺は今までにない以上病む。死ぬ気力すらなくなるほど・・・。自分でも解る。家に居る時ほど憂鬱で退屈な事はない。こんな家に四六時中居たら気が狂うだろう。そんな事を俺の中の誰かが察知したのか死ぬように眠るようになった。何十時間も、時には何日も眠った。トイレにも行かず、食事も摂らず、水分も摂らずただただ現実逃避のためだけに眠り続けた。それで一時は安定したのだがまた病んできてしまっている。こうしてコノ場所に書き込みをしないと本当に精神が参ってしまいそうで怖い。今俺がしている仕事はとても楽しくて先輩達も優しくて綺麗で仕事場では俺は笑えるし友人と遊びに行った時にも腹の底から笑える。そう、俺は家にいたらいけないのだ。自分が狂ってしまうから。狂わないための術が解るのだからまだ状況はマシだ。大げさに言うと惨劇は回避出来るというやつか。とにかく、俺はもうこの家には居られない。自分の居場所ではないからだ。自分を守るために俺は必死になる覚悟だ。