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カテゴリ:バーチャルツアーズ・旅日記
皆様、こんにちは。いかがお過ごしですか?渡良瀬渓谷の旅も、いよいよ終盤戦となってまいりました。
富弘美術館のティールームで、草木ダムを眺めながらのティータイムはいかがでしたか?この草木ダム、「首都圏の水がめ」と呼ばれていて、水道の水源の他、水力発電、農業用水など多目的に使われています。あいにく、雨がちらついてきました。この富弘美術館の周囲には、ダムを一望できる「花の遊歩道」があり、季節になると色とりどりの花々が咲き誇ります。 行きに乗ってきたバスに再度乗って、再び神戸(ごうど)駅へと戻ります。 レールバスが来るまでの間、再び列車レストラン「清流」(元・東武「DRC(デラックス・ロマンスカー)」)を見てみる事にしましょう。 保存状態は、鉄道会社ということもあって良いのですが、所々に錆が浮き出ているのが気になります。また前にも書きましたが、塗装が青く塗られてしまい、せっかくの「東武特急色」がなくなってしまったのが残念です。やはり、維持の問題なのでしょうか。 この1720系の第1編成は、平成3年8月31日の「営業最終列車」や、その後の「さようなら運転」にも使用された編成で、先頭車2両はそれぞれ、東武博物館と岩槻城址公園に保存展示されています。東武博物館のモハ1721号車の方はスペースの関係で半分にカットされての保存展示ですが、岩槻城址公園の方のモハ1726号車は完全な形で残っています。 ただ、貫通扉を壁でふさぐ工事がいずれもされているので、完全な形で残っているのは、このモハ1724・1725号車のみとなっています。 皆様も、わたらせ渓谷乗車の折には、神戸(ごうど)駅で途中下車して、列車レストラン「清流」でコーヒータイムなんていかがでしょうか。 そうこうしているうちに、上り・下り両方のレールバスがやってきました。 足尾からやってきたレールバスからは、バスツアーの一行が降りてきました。神戸駅前に大型バスが停車していたのはそのせいでしょうか。彼らはおそらくこれから、今私達が行ってきた「富弘美術館」へ行くのでしょうか。これが「トロッコ列車の旅」なら、バスツアーもより楽しかったかもしれませんね。 雨の降る中、レールバスは山を下っていきます。次の目的地は、水沼駅です。 水沼に着いた時は、雨は土砂降りでした。さて、温泉に入る事にしましょうか。 この水沼駅、「水沼駅温泉センター」といって、露天風呂・サウナ・大浴場のある温泉施設となっています。通常の入浴料は500円ですが、「1日フリーきっぷ」で400円になります。 ※温泉施設、特に風呂の撮影は他の入浴している人の許可を得てから撮影する様にしましょう。 内風呂に露天風呂にサウナ、と満喫した後は何と言っても冷た~い生ビールですよね!ここには座敷もあり、カラオケを楽しみながら飲食が楽しめるようになっています。ステージでは誰かがカラオケを歌っていました。 私も「もつ煮定食」を頼み、生ビールを飲みながらくつろいでいました。もちろん、カラオケも入れて。 順番が回ってきました。歌うは、石原裕次郎の「勇者たち」。そう、テレビドラマ「西部警察」のテーマ曲です。歌い終わると、回りのお客から拍手が飛んできました。地元の集会場にもなっているこの宴会場、気分がいい時は、地元の方とのふれあいも楽しめるかもしれませんよ?! 列車の時間がやってきました。相老まで再び、レールバスの旅です。大間々駅には、昼間乗ったトロッコ列車「わたらせ渓谷号」が留置されていました。雨よけのため、トロッコ車両にはカバーがされていました。大間々駅で1両切り離し、単行で終点・桐生へと向かいます。 相老駅で、帰りの特急「りょうもう44号」の指定券と、硬券入場券を買い求めます。東武特急では、赤城特急「りょうもう」号にしても、鬼怒川特急「きぬ」号にしても、夜の上り列車の一部に「夜割」という割引料金が設定されていて、昼間乗るより安く乗れる場合があります。(詳細はお尋ね下さい) やがて夜の闇の中から、19時08分発浅草ゆき特急「りょうもう44号」がやってきました。車内はガラガラ状態です。またこの辺の普通電車は「ワンマン運転」となり、太田駅などで浅草からの列車と接続運転をしているようです。 太田を出ると、「りょうもう」号は一気にスピードを出します。次の停車駅は足利市です。もう既に夜の闇に包まれていますが、この足利は歴史の町です。またゆっくり歩いてみたいと思いますので、その時はこのブログでも報告したいと思います。 その「有名な橋」とは?そうです、森高千里や松浦亜弥の曲で有名になった「渡良瀬橋」です。もともとは旅番組「いい旅夢気分」のテーマ曲として作られた曲ですが、たちまち大ヒットとなり、足利を訪れる観光客が倍増したとか。このため森高千里さんは、足利市から感謝状を贈られたそうです。つい最近、歌碑もできました。この歌に歌われている場所なども、今度ゆっくりと巡りたいですね。 足利市を出発すると、私もさすがに眠くなってきました。いつしか寝てしまったようです。 気がついたときには、北千住に到着した時でした。ここで常磐線や、東京メトロ日比谷線、半蔵門線直通電車、千代田線に乗り継ぐ乗客が降り、車内は更にガラガラとなりました。我々の旅も、いよいよ終わりです。 業平橋駅を通過し、隅田川の鉄橋を渡ると21時05分、赤城から走ってきた特急「りょうもう44号」は終着駅・浅草へと到着しました。列車は、簡単な車内清掃を終えると「回送」表示になって、業平橋の電留線へと引き上げていきました。 私はこの後、撮影したい列車がありました。21時30分発の通称「通勤特急」こと、南栗橋ゆき特急「きりふり283号」でした。 この「きりふり」という名前にも、哀愁を感じます。何故ならその名前は、かって1720系「DRC(デラックス・ロマンスカー)」登場以前のスターだった、1700系「白帯(はくたい)車」特急に使われていた名前だからです。 その後愛称が日光特急は「けごん」号、鬼怒川系統は「きぬ」号に統一されて一旦消えましたが、後に日光線の不定期急行の名前として復活しました。 そしてこの度、平日下りのみ運転の南栗橋ゆき特急として復活したのです。(多客時には「臨時特急」として東武日光まで走ります) ちなみに使われているのは赤城急行「りょうもう」号で活躍し、勾配の多い日光・鬼怒川線でも走れるように電気ブレーキ等を装備した300系6両編成で、「スペーシア」とは設備等で格差があります。(以前、8月19日の話題「ちょこっと家出」に出てきた特急「しもつけ281号」の350系は、これを4両編成にしたものです)そのため、特急料金には格差が当然設けられています。 車内は回転クロスシートに、カード式公衆電話、ジュース類の自動販売機もあり「有料特急」として使うには遜色のないタイプです。欲を言えばこれを1編成、東上線(池袋~寄居間)に転属させて「行楽特急」を是非、運転して欲しいものです。 さて、最後は趣味の「鉄ばなし」になってしまった渡良瀬渓谷の旅でしたが、いかがでしたでしょうか?これから紅葉のシーズンです。是非、このブログをご覧の皆様も、 「わたらせ渓谷鉄道」の小さな列車に乗って、秋を訪ねに出かけませんか?そして富弘美術館で、詩と花の世界にふれてみませんか? 今回も最後まで御愛読、ありがとうございました。 尚「楽天広場会員」以外の方で、御意見・御感想・コメントのございます方も、どしどし下さい。ご参加、お待ち致しております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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