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テーマ:鉄道(22161)
カテゴリ:鉄道保存車両を訪ねて
日付が変わりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
天気予報によれば、今日からまた猛暑が戻りそうとの事。水分補給を十分にして、熱中症には気を付けましょう。 さて、昨日のトピックスでご紹介しました167系電車ですが、かつてはこんな塗装でした。 ![]() そうです、この167系電車はもともと「修学旅行用電車」として製造されたので、この様な塗装なのです。東海道本線系統の155・159系による「ひので」号、「きぼう」号が好評だったため、主に山陽本線方面で使用する事を考慮して1965年(昭和40年)に製造されたのが、この167系電車です。 この列車は下関を起点にして、広島行きの小学生向け列車が「なかよし」号、京都行きの中学生向け列車が「友情」号、東京行きの高校生向け列車が「わこうど」号という愛称で親しまれました。 デッキの部分を見てみましょう。 ![]() 運転台後部に補助椅子がありますね。また乗降の頻度が少ないため、従来の153系・165系と比べましてドアの幅が狭くなっているところが特徴です。 右手には飲料水タンクがあります。今みたいにペットボトルなんてなかった時代、皆水筒持参で修学旅行には行ったものでした。そのため、この様な飲料水タンクが、修学旅行専用電車には付いていたものです。中にはこのタンクの中に、当時流行していた「粉末ジュースの素」を入れて怒られた悪童もいたとか。 ![]() ちなみに、近鉄の「修学旅行専用ビスタカー」である20100系「あおぞら」号には、自動式冷水器(ウォータークーラー)が設置されていました。 また修学旅行専用列車の他、オフシーズンには「わこうど」号のダイヤを使った東京~下関間の臨時急行「長州」号にも使用され、1,000キロ以上ものコースを直通運転しました。 しかし、修学旅行で新幹線が使われるようになると「修学旅行用電車」の役目も終わって廃止され、1978年(昭和53年)には、昨日のトピックスでご紹介したような湘南色に塗り替えられて、主に波動用・臨時列車用として使われるようになりました。 そして寄せる年波には勝つ事が出来ずに、JR西日本では2001年(平成13年)に、JR東日本では2003年(平成15年)春の「臨時大垣夜行」運用を最後に引退・廃車となったのです。 この167系電車のモックアップは現在、大宮の鉄道博物館ノースウイング(北側別館)に展示されています。
尚「楽天広場会員」以外の方で、御意見・御感想・コメントのございます方も、どしどし ![]() ◆大宮大成鉄道村 鉄道博物館まで徒歩5分の大宮大成鉄道村(お泊り処 寝台特急北斗星)。「でごいち元気風呂」に、お食事処「展望車」。鉄道博物館での楽しかった余韻を、寝台列車風の宿泊施設で夢見てください。 巨大レイアウトで、ご自分のNゲージを走らせることのできる「ジオラマ無料レンタルプラン」が好評を得ています。 ![]() ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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