Conversations with a big man/Gianluca Esposito Quartet
早春のこの時季は、旅立ちの季節、、そして、なごり雪の季節です・・。冬の澄んだ空気と雪景色が続くと、透明感のある美しいアルバムを聴きたくなるのですが。。地球温暖化の影響は顕著で、新潟市内のこの冬は、、あまり冬らしい感じはなかった気がいたします。そして、まだまだ、寒いものの、、春がそこまで来てしまいました。それでも、寒いうちはMarcin Wasilewski Trioなんぞ聴いて冬を堪能したのでありますが、、むむ、、最近、いろいろ、、熱いのですよね。。第33回、スカンジナビアンコネクションが2管ってことで、オーベの昔のアルバム聴き直したりしちゃってることもあるんですけど、、その前から、某所某方から届いたグロスマンづくし、ってのがありまして、これが凶悪なのであります。叙情豊かな音楽が好き☆、なんて、言葉は微塵もないほど凶悪に吹き倒してるのねぇ。。頭は理性を求めているのですけど、、身体がぁ。。。暴力嗜好だわ(爆)で、グロスマンブームが再燃してたりいたしまあす。と、いいながら、、何故かトランペットも3人(フレズ、ハレル、フライランド)、、聴きまくってるのでもあります。理由はそのうち、、。。。。ね。Gianluca Espositoはイタリアのサックス奏者ですね。最初に手に入れたのは、「Little Groove」って、クインテットのアルバム。これはね、あのイタリアのトランペットのボッソをおっかけしてた人は大概持ってるとおもうのね。ピアノはサバティーノだしね。ボッソは、ホント、全開でぶっ飛ばしてるのあります。で、Espositoはここでは、高速でぶっ飛ばすときには、コルトレーンもはいるけど、基本的には野武士的なぶっとい感じの王道的なテナーで、ぶいぶいとブローしてたのです。所が、、何故か、この「Conversations with a big man」はソプラノ&アルトなんですよねぇ。。え?どうしたんだぁ?ってことでしょ?そうなのねぇ。。ゲストがA Big Manって、そう、グロスマン!なんです。たった、4曲なんですけどね。スタンダードが3曲、ジョーヘンの曲が1曲、エスポジートのオリジナルが7曲です。まずは、ソプラノでオリジナルを情感豊かに奏でます。ピアノの情熱的なラインが嵐を予感。2曲目は、彼のオリジナルだけど、ニューオリンズ風の陽気さをもった曲。まずは、ご一緒にユニゾンできめると、躍り出ました大御所。うねるようにぐぃぐぃと。軽快にきめます。エスポジートもアグレッシブにきめます。胸を借りる?って感じよりは、ずっと挑戦的かも。まぁ、でも、まだまだぁ。。むしろ、ピアノがかなり挑発的なかんじかもしれないです。すげぇ、良い乗り。二人で、決めポーズして、まずはお手並み拝見。アップテンポ&キャチーなメロディで印象的なFast Lines。サックスカデンツァで始まるMisty。インテンポになってからも歌心をきかせます。きましたぁ。A Conversation With A Big Man。まずはユニゾンから二人で入って、エスポジートが洗練されたフレーズをひとしきり吹くと、、、ピアノを挟んで曲調が変わって、、Conversationの開始。あっというまに世界が変わる(爆)ごりごり押し込んでますです。無理矢理?ユニゾンでテーマに戻って行ってお終い。いいのか、それで?いいのでしょうねぇ。。I Hear A Rhapsody。軽快に快調に飛ばす大御所のハードバピッシュなソロを聴いてると一気に薄暗いライブ会場に居るような錯覚に陥ります。その存在感に発生する重力。結構、強力なんだけど、エスポジートもなかなかアグレッシブに対抗。オリジナルが3曲つづきます。アップテンポで、目眩がしそうなBlues Evening。美しく、叙情的なPiccole Noteは、私好みなメロディ。ダンディでかっこいい8ビートのNight Flight。これ好き。Days Of Wine And Rosesは、まさにグロスマンに捧げた曲なのでしょうかぁ。(爆)曲の前半は、3人の即興的な演奏で、おもむろに始まるテーマは明るく、すっきりした感じ。最後は再び大御所を迎えて、ジョーヘンのThe Kicker。行けっ!!あの洗練された世界は、いずこへ。(笑)ちょっと、臭いくらいなこの世界。功労賞は、やはり、ピアノ。あっけなく、ユニゾンでテーマにもどって、おしまい。。もう、、お終いかよぉ。あ、、うぅ。。グロスマンは、影武者的参加なのですが、、、影武者、存在感ありすぎ。(爆)エスポジート達が描きだす世界は、どちらかというと洗練された現代的感覚に溢れた世界なんだけど、、、グロスマンが参加してる曲は、まったく違う世界。これ、参加させてよかったのものか?リーダーは、できあがりを聴いて、ちょっと悩んであろう。。しかし、言えないでしょうねぇ。。何も。。。(爆)つうか、きっと彼もファンだろうから、これで幸せなのだとおもうのねぇ。いいの、いいの。細かい事は。うむ。。なんだか、誰に勧めるでもない独り言、、、日記になってしまった。そう、ホント、「Suzuckの独り言」。。(^_^);;1 I Sing For Love 2 Mr. Duck 3 Fast Lines 4 Misty 5 A Conversation With A Big Man 6 I Hear A Rhapsody 7 Blues Evening 8 Piccole Note 9 Night Flight 10 Days Of Wine And Roses 11 The Kicker Gianluca Esposito (as,ss)Angelo Canelli (p)Gianluca Renzi (b)Massimo Manzi (ds)"STEVE GROSSMAN"(ts #2,5,6,11) いぇ~~い!こんな私が今欲しいアルバムは、これ。Jazz/Danilo Memoli Trioしかし、現在入手困難なので、、せめて、お姿だけでも、、って、ことで、週末は、トニーニョオルタか、、Fotografia / Lucia Richer(お勧め!)で、清く身体を浄化しよう。。かな。。いやいやぁ。。。うふふ♪