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カテゴリ:日本の家族
夜中12時、父がビールを飲みたいと、ローソンまで散歩がてら買いに行き、それから父母私3人、朝5時半までおしゃべりをしました。
おしゃべりのトピック: 母について。母と娘達が口論となるその典型パターンについて。そこから娘が長年受けたフラストレーション、そして、娘二人が夫に母と同じことをしているという事実について。ただ、娘二人は母を見てきたものだから、「今、母と同じようなこと、言ってるな」ということが、客観的に見れるという成長を果たせたこと。自分の子供たちには、死んでもそれをしたくないと心に思っていること。 この夏の祖母の介護のことから、伯母と母の関係、祖母と母の関係、祖母と伯母の関係、祖祖母と母の関係、祖祖母と祖母、そして伯母との関係などを母の幼少時代を聞きながら分析した。 そして、母が「知らない」「私が悪かった」といえないこと、愛する家族を遠ざけ、傷つける方法で自分への愛情を試す行為の裏にはやはり、幼少時代のトラウマがあったということを母にかなりダイレクトに投げかけることに成功した。 私が母のカーボンコピーであること。母が私や姉、そして父にするのと同じように、私も夫ゲイリーに、同じようにやることがあり、夫から「きみはお母さんそっくりだよ。」と喧嘩の度に言われることなども話した。 母を反面教師として学んだこと、私と姉が「母のようになりたくない」と、かたくなに思いながらも、自分たちが母の生き写しの性質を持ち合わせることを目の当たりにし、成長しようと今、必死であることなどを母に伝えた。 母は私達の母であるから、私達ではもうどうしようもない。だから、父に任せて私はもう何も言わない。そのことも母に言った。ただ、私からのメッセージとして最後に。。。 今のままでは人は母から離れていってしまうということ。母が何を言おうが、どうあろうが、家族は離れることはないけれど、愛情はかわらないけれど、だからこそ、深く傷つくということを忘れないように。 娘二人が物心ついてから30年。何度となく、傷つき、母の言動によりフラストレーションがたまり、その深いところの分析が出来るようになり、自分自身の中に母そのものを見出し、生長しようと必死であるという事実。 人はある段階で勉強をしないのであれば、次のレベルのレッスンが待っているという私の信念。昨日、メヌエル病のことが発端となり、母と私が諍いを起こして私が最後に言った言葉をもう一度言っておいた。 「大切なものを失ってから、その有難みを知るような、そんな人生のレッスンを愛する家族にたどってほしくない。気がつかないのであれば仕方がない。でも、次のレベルのレッスンは免れなくなり、それにも気がつかなければどんどんと、そのレベルは痛い物になっていく。人生のなかの「気付き」を、私はそんな風におもってる。」 すべてのお話に切りがついたところで時計を見ると、朝5時半になっていた。 みなで寝る用意をしていると、母がぶつぶつと言い出した。 「結局は、私が一番悪者やねんな。小さい時から苦労して、苦労して、ここまでやってきて、娘に偉そうにいわれれて、情けないわ。。。。(もっとグチグチ続く。。。)」 話の中でも何度となく、母の理解を確認する作業をしたのだが。。。 母には本当に何も、自分自身が繰り返してきた過ちが見えていなかったようである。母の「気付き」は、自分自身を見るという行為で起きることはないのだ。自分自身が見えないのだ。私や姉のように、「反面教師」が必要なのだ。 母の母(私の祖母)は、一日中働き一家の大黒柱として父親役をした。だから、母がコピーをとるであろう人物の可能性としては、母親役をした「祖祖母」しかいない。 父と私で、母の幼少時代の祖祖母(母の祖母)とのかかわりを話してもらい、どうやら、母が祖祖母のコピーであるのではないかという、いまやもう断定は不可能である予測を立てた。 母には、祖祖母がどんな人だったのか、祖祖母とどのようなやりとりをしたのか、祖祖母のこういうところが、とても嫌だったとか、そんな質問を投げかけたのだが、母は祖祖母とのやりとりをあまり覚えていなかった。 母、今年65歳。 娘はもう、お手上げです。でも、見捨てたわけではありませんので、ご心配なく。 お父さん、お母さんのこと、よろしく。 この3週間の滞在がおそらく、私が学生として最後の長期滞在になることでしょう。仕事を始めれば、せいぜい10日の滞在。子供が出来れば、何年も帰れないかもしれない。 私は3日、アメリカの家族のもとに帰ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ナデシコさんのお母さんはちょっと笑っちゃうほどうちの母に似てて。(苦笑)
そしておぼろげな記憶の中の母方の祖母は母に似てるんですよ。 精神科医がかかれた本を以前読んだ事があるのですが、親子関係から来る病を辿るとそれこそ7代先まで遡る、みたいな話があって。 ナデシコさんやわたしの世代でどう変われるか、そんな感じがしますね。 (2006年01月02日 10時30分07秒)
ひねもす母さん
>ナデシコさんのお母さんはちょっと笑っちゃうほどうちの母に似てて。(苦笑) > >そしておぼろげな記憶の中の母方の祖母は母に似てるんですよ。 >精神科医がかかれた本を以前読んだ事があるのですが、親子関係から来る病を辿るとそれこそ7代先まで遡る、みたいな話があって。 > >ナデシコさんやわたしの世代でどう変われるか、そんな感じがしますね。 ----- 今日も姉と話していました。私達の父が誰か別の人物であったら、おそらく私達はどうしようもない人間になっていたことでしょう。 反面教師として、母が乗り越えることができなかった自分自身というハードルを、姉妹で超えようとがんばっているようなかんじですね。 ひねもすさん、これからもおたがいがんばりましょうね。 ナデシコ (2006年01月02日 20時55分30秒) |