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なめこ先生の我ら食べ鉄道中記

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2021.03.06
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カテゴリ:定期列車


2月の記事では、年々数を減らしている旧国鉄型電車と気動車の動向を取り上げていきましたが、JR化後に製造された車両は地域によって配備に偏りがあることも事実なのです。電車の場合、分割民営化された1987年以降、新幹線については全車がJRのものになっていますが、20000両ほどが在籍している在来線のうち、旧国鉄車は約1割まで減少しています。中でもJR西日本は旧国鉄車の保有車両数が未だに多く、法人向けサイトの保有車両一覧のリストから計算をすると、電車は約19%、気動車は約55%が旧国鉄車で占められています。

特に中国地方はJR車への置き換えが遅く、ここ近年で山陰線にキハ187系やキハ121系、広島に227系が入りましたが、それでも岡山や山口は国鉄車の割合が特に多い現状があります。岡山は国鉄車の割合は多いものの、四国へ向かう特急やマリンライナーはJR四国の乗り入れも含め全てJR車(一部臨時列車を除く)である他、サンライズ瀬戸・出雲、鳥取を結ぶスーパーいなばもJRの車両です。やくもに使われている381系も置き換えが決まっているのでJR車の割合は増えていくものと予想されます。もし、国鉄車を最後まで堪能するのであれば、最後の砦は山口県になるかと思われます。

山口県内の路線は国鉄車の割合が桁違いに多く、逆にJR車は限られた路線や特急でないと乗れません。その山口県内で乗れるJR車は数えるほどです。

227系:山陽本線岩国~徳山間のごく一部(ただし、岩国以東の広島シティネットワーク区間は全て227系)
キハ120:美祢線、山陰線(長門市~仙崎、益田間)
キハ187系スーパーおき:山口線
SLやまぐち号:山口線(35系客車はJR車)

列挙してもこれだけで、これ以外については電車、気動車ともに全て国鉄車なのです。また、18きっぷを使って東京もしくは九州から本州縦断で乗り潰しを行っても、下関近郊で乗れる車両は国鉄車のみ(岡山も近郊輸送は国鉄車がメイン、また関門トンネルは415系)なので全区間JR車のみの乗車は不可能です。これを考えると、山口県のJR車の波及はかなり遅滞している傾向が明らかに理解頂けるかと存じます。

それを探るために、各都道府県に配備されている車両の配置表を以下のサイトを参考に割り出しました。

https://sirasagi683kei.wiki.fc2.com/

山口県内の大規模なJRの車両基地は下関と新山口の2か所なので、このデータを基に国鉄車の割合を計算してみますと、

下関総合車両所(幡生) 113両
105系 22両
115系 84両
123系 5両
〇〇のはなし 2両 (種車がキハ47なので国鉄車)
国鉄車の割合:100%

下関総合車両所新山口支所 114両
SLやまぐち用35系客車 5両 (JR車)
キハ120 7両 (JR車)
キハ40系列 102両
国鉄車の割合:89.5%

山口県内の国鉄車の割合:94.7%

他の都道府県だと国鉄車の割合が0のところもある中で、この数字は別格です。今後ですが、JR西日本の国鉄車の置き換えは引き続いて行われる予定で、手始めに225系と227系が増備されます。これに伴って京都にいる113系や117系が置き換えられる他、221系の奈良転属によって201系が全廃となることが決まっています。ただ、奈良線の複線化で輸送力が増強される見込みなので、8両残っている103系は予備車的にもう少し走りそうです。227系は広島の0番台に続いて桜井線、和歌山線、紀勢線で運用されるロングシートの1000番台が増備中で、他の線区も1000番台の増備は考えられるオプションになってきます。

京阪神での車両置き換えが一段落したら、今度は岡山になりますが、一般車は京都から状態の良い113系と117系を転属させて玉突き廃車にするか、227系を新製するか、余りの221系を転属させるか(岡山で221系は運転実績あり)、これについてはJR西日本の財務状況にもよりますので一概にどちらとも言えないのですが、経年車が増えてきているのでいずれにせよ車両の更新は不可欠です。特に115系は経年40年以上の車両も存在します。ですので5年10年のスパンで考えると国鉄車の車両数は他のJR各社の保有数と併せて確実に減少はしていくことになります。しかし、下関や新山口所属の車両の置き換えは鉄道関連のサイトを色々と見ても話が具体的に出てこないので、乗客数の減少や減便のことを踏まえても新車の導入はきついかと予想しています。

ですが、これは逆に山口県にとっては県全体を観光資源化するチャンスでもあるかもしれません。国鉄車の割合が全国一である他、小野田線で走っていた旧型車のクモハ42が最後まで残った前例もあるので、こういったことをアピールして県外から観光客を呼び寄せる施策をすることもよい方法に繋がる可能性があります。SLやまぐち号の成功という実績があるので、乗って残すのではなく、お客さんに来てもらう魅力的なキャンペーンをどう打ち出していくか。今一度考えることも面白そうです。

山口県の観光政策課には、やまてつ!というタイトルで鉄道ツーリズムのHPがあり、鉄道を観光資源としてプロモーションをしています。しかし、ファンの目線で考えると知名度が今一つパッとしないところがあり、もう少し踏み込んだキャンペーンを行ってほしいところです。

https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a16200/topics/yama-top.html

SLやまぐち号や〇〇のはなしなど観光列車もありますし、ウエストエクスプレス銀河の下関までの昼行運用は注目を集めました。国鉄車がさらに減少していくと、希少価値が高まってよりチャンスになっていくかと思われます。山口県の関係者の皆様、国鉄車のプロモーションでの町おこしはいかがでしょうか?


※キハ47とキハ120。(長門市にて)





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最終更新日  2021.03.06 17:06:12
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