|
カテゴリ:💫復活裏
「ツナ、誕生日おめでとう!!」
その言葉を聞くために、オレは。 ツナとたけしのたんじょうび 小さい頃からずっと、オレはマフィアの世界で生きてきた。 うんと小さい頃は、自分がお姫様だと思っていたけれど、10歳になる今ではこの町の人からの目線の意味も、分かる。 町を守ってくれるけれど、身内にはなりたくない。 そんな畏怖が、 「成長したね、もう10か」 とかけられる声の奥に潜む「この子もいずれは」という意味が、少しかなしい。 「つなー!!!」 だから、何も知らない無邪気なこの少年の親しみやすさが、オレには嬉しかった。 最近、お父さんの仕事の都合で2週間だけ居る予定だっていう男の子、山本武。 …最近不穏なボンゴレファミリー。いつもは見ない人たちが集まっている。先代の「守護者」の身内や、秘密部隊の人々など、数え上げればきりがないから、知らない顔には注意しろと言われているけれど。 この少年の顔つきはそんな不安など吹き飛ばしてしまうような爽やかさで。 ……オレなんかよりも、武のほうが、遥かに「青空」らしいんじゃないかと思うことも、しばしばで。 「ツナ?どうした?」 「あ、いや、ななななんでもないよ!」 いやだめだ、今日もこんな暗いことばかり考えてちゃ。 今日は武と思い切り遊ぶんだ! その為にリボーンと、宿題増やしてまで約束したんだから。 「ごめん、ぼーっとしてた!…じゃ、え、えっと、最初にどこ行く?」 今日、一緒に武と遊ぶって。 「あ」 「…?どうしたの?」 「そういや言い忘れてた、ツナ、誕生日おめでとう!!」 その笑顔だけで。 今までのもやもやや、これからやらなきゃいけない宿題なんて、忘れてしまえる気がした。 <to be continued...> ***** 蛇足: ・にょた設定はドレス着せたかったのとシンデレラ的展開に持っていきたかっただけ。 ・遊びに出る服装は普通の庶民っぽい服装。 ・遊びは午前12時まで。物陰には入らないこと。怪しげな店には入らないこと。変な奴に近寄らないことetc... ・「宿題」=会合をさぼったりダルダルした姿を見せない、構成員の顔・名前覚える、勉強さぼらないetc。 リボーンとツナの関係が理想の執事/秘書とお坊ちゃん/社長の関係。 ・遊びも中~終盤に近付き、気が緩んできた頃に案の定敵襲撃→リボ先生が「馬鹿が引っ掛かった」って言う流れ。 ・そして町にやってきた剛さんはボンゴレ関係者。不穏なボンゴレファミリーっていうことで初代の子孫がもう一回集まらなきゃいけなくなったとかなんとか。 ・午後/翌日の誕生日会で再会した時にはドレス/スーツ姿の幼ツナに武が(おお…)って思う ・初めて会ったのはツナが宿題から脱走した時。イメージとしては僕地球の木蓮とセヴオルーの関係に近い。 ・山本帰国・成長後もう一度再会するけど、ツナは覚えてなくて/子供の頃とは違うってことで「山本」呼び。 ・または そのまま気が合った&山本が小さなヒーローになるということでツナの傍で暮らすことになるけど、 やっぱり日本の思い出を楽しげに語る山本を見ていられなくて日本に帰したいツナ。 同年代の子供が居ない中、ツナを励ましたかったのにツナの目が曇っていく事に焦っている山本。 ・そのまま気まずいまま別れる→再会でもいいし、「武」が「山本」になっていく過程があってもいい。 ・獄寺が「そいつだけ名前呼びは示しがつきません!」→山本呼びでも ・XAN様は、ツナが生まれる/引き取られるまではボス候補として周囲に知らせていたけど…という感じ。 そしてツナへの態度は白雪姫のお母さんソフトバージョン。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.05.03 21:09:12
コメント(0) | コメントを書く
[💫復活裏] カテゴリの最新記事
|