数日前、夫がスイカを買った。
夏だもの、避けられないよね。
ホントに私はイヤなんだけど、観念した。
なぜかと言うと、お盆が近くなって値上がりしたスイカを買うより、まだ多分それよりは安い時期に買ってくれる方がマシだと思ったから。
冷蔵庫はパンパンで、スイカの入る余地はなかった。
で、スイカは今日まで台所の床に丸いまま転がっていた。
でも、ついに夫はスイカに包丁を入れた。
嬉しそうな夫。
半分に割って、そこから大き目一切れを切り分けて皿に乗せて、階段を上がって行った。
テレビを観ながら食べたかったようだ。
台所のテーブルには残りのスイカがまな板に乗ったまま、そのままだった。
私は椅子に座ってスマホでゲームをしていた。
しばらくして夫が2階から降りて来て、残りのスイカをさらに切り分けた。
これ、甘いで、食べてみ!
と言う。
今はいいよ〜
冷えてから食べるから冷蔵庫に入れといて。
と言ったけど、
冷えてなくてもうまいから食べてみ!
と、ひとかけらのスイカを持って来て、私の前に突き出した。
ちょっと待って!
今忙しいから!
ゲームは山場、時間内に成功するかしないか。
重要な局面。
でも、
食べてみって!
と夫はさらに私の口元にスイカを突き出したもので、私の着ていた服にスイカの汁が垂れた。
やめてー!!
ほらぁ 失敗だ〜
ゲーム、もう少しのところだったのに!
やめてよね!
スイカは私のTシャツだけでなく、下着まで染みて赤いしみを作っていた。
もう〜〜〜
着替えないと…
私は夫が私の口に突っ込んだスイカをもぐもぐしながら、濡れた服を着替えに走ったけど、口の中はスイカの種だらけになった。
もう〜〜
スイカなんか嫌いだー!!
私はアイスクリームの方が好きなんだよー
あ〜ゆううつだ。
冷蔵庫がいきなり生あたたかいスイカだらけになって、タマゴやミルクやお豆腐は傷まないかな。
もうすぐ、朝っぱらから暑い中、スイカの皮で重〜くなった生ゴミのゴミ出しするの、私だし。
私はスイカなんか嫌いだー
ホントに
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