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カテゴリ:科学本
「単位がわかると物理がわかる」和田純夫(ベレ出版)
次元解析的なノリだけどもう少しディープ。 P72 浮力の説明に使われる「アルキメデスの原理」、物体が受ける浮力は物体が排除した液体(気体)、つまり物体と同体積の液体(気体)に働く重力の大きさに等しい。もう少し突っ込んで説明すると、物体の上下にかかる圧力差が浮力の原因だと説明されるのが普通。このイメージが液体や気体をあたかも「固体」のように扱っているようで奇妙だと思いませんか?、とそう来る。確かに中学の頃になんとなく納得いかなかったのを覚えている。圧力とは乱雑に動き回っている分子がぶつかる現象の巨視的現れなのだから固体的に扱うのは確かに変だ。 この本では大気の状態が重力と密度差のバランスで決まること、そして密度が違えば圧力が違うということで浮力を説明する。この方が確かにすっきりする。 コップの中に米粒を入れ、そこにピンポン球をいれてコップを揺するとピンポン球が上昇してくる。これも「浮力」なんだそうだ。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年08月10日 11時32分05秒
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