「砂時計の七不思議 ー粉流体の動力学」田口善弘(中公新書)
P20 電車から降りる人々を粉体だと思うことにする。小さな穴から砂がでていくような様を思い浮かべるわけだ。この時、粉体が流れ出る速さは穴の直径の約3乗に比例する。ドアのサイズを直径が4の円(B社)だとすると面積が4&pi、もしそのドアが4つあると総面積は16&pi。これと同じだけの面積をもつ直径が8の円(A社)が1つある場合とどちらが粉体が流れ出る早さが速いか。4^3 x 4 = 256。一方8^3 = 512。ドアを大きくするのが勝ち!ん、A社とB社ではB社が勝ったはず。実は他にも大事な法則があって、出口の直径が粉体の6倍ないと目詰まりを起こすらしい。肩幅を40 cmとすると6倍だからドアのサイズは240 cmないといけない。本物のドアはそんなに大きくないからこの単純な比較は成り立たない。実際、よく目詰まりするしね。
P49 自分は大学入試でA日程B日程の人、共通一次だし。次の年からセンター試験と呼ばれるようになって二次も前期後期になった。その一番最初の東大の後期試験の物理の問題が、風紋が何故出来るか考えなさいという問題だったと記憶している。こんなん解けるのかなとその当時は思ってたけど、このページの風紋のシミュレーションは東大の教養の先生のものだった。きっと・・・自分の分野から入試問題作ったんだな・・・。ま、事の真偽は分からないけれど。
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最終更新日
2005年10月14日 19時58分56秒
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