「ワールド・トレード・センター」と自作小説「アイツとオレ42」
今日は9/11ですね。この日に ちなんで、この映画を観た感想を書こうと思います。あの日は、息子コリラックが1歳の誕生日を迎える前日の夜でした。私はソファで母乳をあげ終わって、お人形みたいにスヤスヤ眠っているコリラックが私の腕にいました。そこで、ニュース番組のはずなのに、現実には有り得なさそうな、ビルに向かった飛行機が衝突する映像が。「何…?これ?映画のCM…?」「LIVEってあるけど…。」パパとそんなこと言っていると、「コレは先ほど実際に起こった映像です。」と、テレビからコメントが流れてくる。現実感が、テレビで見ているせいなのか湧かない。でも、だんだんと現実味を帯びてくる。大丈夫なんだろうか?まさか、戦争の始まりじゃないだろうか?子供を抱きながら、不安に思ったことを、今でも思い出せます。そんなことを思い出しながら、この映画を観ました。ワールド・トレード・センター生き残ったレスキューの方たちの実話です。皆さんは、その頃、どんなふうに、あの事件を見ていましたか?あれから6年。第3次世界大戦が始まらなくて本当に良かったと思っています。ワールド・トレード・センターの感想あんなに大変な、危ない状況を助けに行くと言う仕事に、本当に感謝せずにはいられないな…と思いました。助けに行かなければ、あんな目に遭うことはなかったんですもんね。人は、自分が死ぬ間際ってわかる時には、思い残したことがあふれ出てくるかもしれないな…と思いました。そして、万が一、生きて戻ることができたら、その思い残しをすぐにやろうと思うんだろうな。もう二度と会えないであろう大切な人に会いたい。会ったら話したいことがある。あれもしておけば良かった、これもしておけば良かった。こうしておけば良かった…そしてきっと、最期まで大切な人たちの顔が心に残るんでしょうね。今こうして過ごしている時間や状況は、本当に幸せなことなんですよね。----昨日も午後は、ようやく家の雑巾がけできたし~♪今日は、これから、食料の買出しに行きます~♪目標や計画が片付いていくのって、いいですね!でも、計画立てすぎて、楽しみができなきゃいけないので、ほどほどに…。 平和なこと、食べれることがありがたい夕食~(だから焦げてても勘弁!) ※「ムコ多糖症」協力中です。(下線部クリック願います)小説を読む方は、自分はどんな海が思い浮かぶか、想像してから読んでみてね♪---------------------------------「アイツとオレ42」<登場人物>赤木:オレ→社会人青山=アオヤン:アイツ→大学からの親友サキ→オレの元彼女タカダさん→オレの会社の派遣社員。(既婚)(詳しくはホーム右端のフリーページをどうぞ)この心理テストを教えてもらった時、サキやバイトのみんなにもやってみた。今でも覚えてる。サキの答え。「私はね~、砂浜を歩いているの。波打ち際ってやつかな。娘と手を繋いで歩いてるの。海の中には、夫になる人がいて、私たちに手を振ってるの。波はちょっと遊べる程度ね。海は海外みたいに、そんなにキレイじゃなくて、海水浴ができればいいの。でも、私達家族しかいないのよ。」「へぇ~、オレたちの子供って娘なんだ?」二人きりになった時に言った。「だって、そういう情景が浮かんだんだから、しょうがないじゃない?シンちゃん、娘より息子がいいの?」「そうだな~。どっちでもいいや。両方産めば?」「も~、人が産むと思って、簡単に言うよね!でも、シンちゃんは、女の子喜ばせるのが上手だね。」「え…何が?」「だって、”オレたちの子供”なんでしょ?いつか本当にしてね。」そう言ってサキは笑った。オレはサキを抱き寄せて、キスをした。遠い記憶。今は別の女がオレの前にいて、同じ質問に答えている。不思議なもんだな。「え~っとね、珊瑚礁のキレイな海。そこでスキューバーダイビングしてるの。魚とかといっしょに泳いで、キレイな感じ。」「へぇ~。波は?天気とか、時間とか。」「波はね、あまり無いかな。天気はすっごい良い天気。真っ青で昼間。」「誰か人とかいる?」「そうね、…好きな人と二人きり。」ははっとオレが笑う。人によって違うもんだな。「何何~?早く結果教えて!答えは?」「そこって、実際に行った場所でしょ?」「うん、そうよ。オーストラリア。すっごいキレイだったの。」多分、新婚旅行とかだな…とオレは思った。敢えて口には出さなかった。「答えはね、コレはその人の心の海。波は人生の荒波。だから、タカダさんは、平穏無事に生きていきたい…ってことかな。天気が良かったり、海水がキレイなのは、その人の心の状態が幸せってこと。朝とか午前中なら尚イイって聞いたかな。夕暮れや珊瑚礁とかで海に色があるのはロマンチスト。海との距離は社交性。中にいる程社交的。」「へぇ~!そうなんだ?いいじゃーん、私!人は?」「周りにあるのは、その人の人生で必要と思ってるもの。タカダさんは、愛する人ってことかな?魚は小道具とか?雰囲気を盛り立てるものとか?コレがペットとかだと、自分と対等じゃない、従順なものが好きってことだって、先生が言ってた。」「先生?何?そういう学校でも言ってたの?」タカダさんが笑う。「心理テスト教えてくれる学校?あったら面白いけどね~。学校の授業でもう卒業って時に先生が教えてくれたんだよ。当たってる?」「結構、当たってる。でも、社交性はどうかな?自分からあまり行かないと思うんだけど。」「そうだね。でも、飲みに行こうとか言ってくれたじゃん。」「ああ…そっか。ねえ、赤木くんは?どんな海?」オレはちょっと驚いた。聞いたことはあるけど、オレに聞き返してきたヤツはいない。「オレ?オレはね、ここが真夏になった時みたいな、人混みの海。オレは家族といっしょでその海を眺めてる。泳ごうかな~って。」「それって、どういう分析されたの?」「ああ…。淋しがり屋なんだね!って真っ先に言われたよ。しょうがないじゃんかなぁ?そういう海しか知らない頃の質問なんだから。子供の頃、家族旅行した時の海なんだよ。うちは、夏は必ず家族で近場の海に行くんだ。オレだって、今とか、海外や沖縄とかのキレイな海を見てからだったら、タカダさんみたいなこと答えたよ。」タカダさんが笑った。「波はあるの?」「あるある。遊べる波がドブンドブン来るんだ。波に乗れちゃうような。オレ浮き輪に浮かんで、波に乗るの好きだったから。でもさ、友達とかは海外やキレイな海見てなくても、そういうこと言うヤツいたよ。思い出の海じゃないんだよな。空想の海だから~とか何とか。恋人といっしょに夕日を眺めている、秋の海とか、犬と散歩してるとか、絶壁にフンドシで立ってるとか…ね。オレは想像力が無いんだな、きっと。」「そんなこと言ったら、私もじゃない?いろんな人がいるんだね~。面白いね!でも、私の子供の頃の思い出の海だったら、赤木くんと同じだよ。沢山人がいる、夏の海。ふふ…、でも赤木くん淋しがり屋か。もしかして当たってるの?」「かもね~。一番仲イイ奴に、それでからかわれた。授業で隣にいたんだ。いまだに、ボクが結婚したら、赤木くん一人で大丈夫?とか言われるよ。」オレはアオヤンの言ってたことを思い出した。「友達思いな子だね。で、大丈夫なの?」「嫌なこと言うね~。淋しくても生きていけるよ。二度と会えないワケじゃあるまいし。」「周りに人がたくさんいるのが、赤木くんには普通ってことかもしれないね。でも、家族は必要ってことなのかもね。で、人生遊びたくてウズウズしている…と。」「何か浮気者みたいじゃん。心理学者になれるよ。あ、心理テスト学者か。」オレたちは笑う。話をしなくても、オレたちの代わりに海だけは騒いでいてくれた。波が寄せては返して、しぶきのザザンっと言う音が、心地良く響いていて、いつの間にか夕日がオレンジ色に海の色を照らしていた。ロマンチスト…なるほどね。オレはタカダさんの手を握った。夕暮れの海はそんなことを自然にさせてくれた。心が開放されているような、不思議な気持ちになる。このままずっとこうしていられたらいい。でも、海の色がオレンジから藍色、黒へと変わって行きそうになると、流石に時間の流れを感じて、風の冷たさが堪えてくる。タカダさんの冷たくなった肩を抱く。「あったかいね、赤木くん。」「タカダさんは冷たいよ。車に戻ろうか?」「そうだね、顔が見えなくなりそうだね。」「顔、見せてよ。もっと…」オレは、タカダさんを抱き寄せてキスをした。完全に暗くならないうちに。まだ、タカダさんの顔が見えているうちに。