マスコット4
「あなたの直感と連想能力に挑戦する、 象印クイズ ヒントでピント。皆さん、こんばんは。 司会のねっぴぃです。まずは頭の準備体操、 オープニングクイズから参りましょう」一体、誰のことを言っているんでしょうか?1) 内部スタッフでさえも、正体がわからない。2) 必ず専用のバスで移動する。3) どんな相手であっても、通訳を介して会話をする。 4) 基本、コンビで仕事をする。5) 30分ごとに休憩が入る。6) 如何なる時でもキャラを演じ続ける。7) 世界に1人だけしかいないことになっている。8) 棲息地域は主にアメリカ、フランス、日本など。何個目のヒントでわかっただろうか?わからない人は、この日記を最後まで読むべし。……。さて、マスコットとは、どんな存在でいるべきなのだろう?現実主義のスタンスか、それとも幻想主義のスタンスか。そんな根本的な疑問を、この年の瀬に抱いてしまった。というのも、北海道日本ハムファイターズのマスコット、ブリスキー・ザ・ベアー(愛称B・B)のコラムを読んでしまったせいなのだ。注目して欲しいのは、以下の3回である。#6 マスコットFAQ#8 マスコットとバク転の相関関係についての考察#10 マスコットにも人権を!「機能的に考えて、着ぐるみだって目から きちんと見えるようにしておかないと、 パフォーマンス上出来る事がかなり制約されてしまう。 僕の知る限り、プロ野球12球団のマスコットは、 ほぼ全員がちゃんと目から見ています!」「声を大にして言いますけど、 少なくともプロ野球マスコットの場合、 女性キャラは全て女性が演じてます!」「演じる側としては、演じれば演じるほど そのキャラクターに対する思い入れが強くなってくる。 自分の愛するキャラに他の人が入ってるのを見るのほど、 辛い事はないですよ」「僕はJリーグのマスコットも色々見て来たし、 実を言うと経験もあるんですけど(笑)、 側転までは見た事あるけどバク転は見た事ないなぁ…」「僕が今までされた中で一番信じられなかった &許せなかったのは、だいぶ昔の話だけど 背中のファスナーを開けられそうになった事」「確かに僕達は、見た目はいつでも笑顔ですよ。 でもその笑顔の向こうには、あなた達と同じような 感情があるという事を忘れないでほしい」「僕達マスコットにだって、人権があるんです!」お気付きになっただろうか。なんと、プロ野球のマスコットともあろうモンが、自分が「着ぐるみ」であることを公言しているのだ。むう、何てリアリストなマスコットだ。大丈夫なのか、そんなバッサリとした割り切り方で?少年少女の空想をブチ壊してしまわないか?ディズニーのキャラクターなんて、正反対のスタンスだぞ。奴らは逆に「中に人間なんて入ってるわけないでしょう」というスタンスをとっている。園内の人間にすら、正体が知られることはない。その待遇は貴族級で、移動は全て専用のバス。テレビ撮影のスタッフでさえ、通訳を介さねば会話もできない。問答無用で30分おきに休憩が入るという制約まである。だが、だからこそ、奴らは如何なる時も営業ポーズを崩さない。それが、たとえ周囲に内輪の人間しかいなくとも、だ。トイレに行きたい時でも、何とか体裁を繕おうとする。まさに、笑えるほどファンタスティック!その世界観の頑丈さときたら、本当にスゴイ。知人がディズニーのホテルで結婚式を挙げた時のこと。知 人「オプションでキャラクターを呼びたいんですが」スタッフ「料金は10万5000円からになっております」知 人「じゃあ、ミッキーだけでいいです」スタッフ「ダメです。ミニーも一緒にお願いします」知 人「え、どうしてですか?」スタッフ「(真顔で)2人は仲良しですから」……。こうして比べてみて、ふと思った。やはり、プロ野球のマスコットには幻想主義でいて欲しい。何となく、そっちの方が笑える気がするもの。最後に私事のご報告を1つ。来年2月、結婚式を挙げることになった。披露宴には、ネッピー&リプシーを招く予定だ。新宿まで来てくれるとは、感謝感激である。さァ、どんな演出をしてもらおうか。 Please crick here !!