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ここらでちょっと途中下車

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2022.11.30
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カテゴリ:映画
先週の木曜日、プールが終わってから、「母性」の映画を観に行った。
先日から、戸田恵梨香がいろいろな番組に出ていて、番宣をしている。
始まったら観たいなあと思っていたけれど、Kさんも同じだったみたい。

【ストーリー】
ベストセラー作家・湊かなえが「これが書けたら作家を辞めてもいい」と思いながら書いた渾身の作品を映画化。母性を持てず娘を愛せない母を戸田恵梨香が、母性を求め母に愛されたい娘を永野芽郁が演じる。 女子高生が自ら命を絶った。その真相は不明。普通に見えた日常に、静かに刻み込まれた傷跡。愛せない母と、愛されたい娘。同じ時・同じ出来事を回想しているはずなのに、ふたりの話は次第に食い違っていく。母と娘がそれぞれ語るおそるべき「秘密」。2つの告白で事件は180度逆転するー。


ちょっと遅れたので、入ったときは予告編で見る衝撃的な場面だった。
死んだのは、主人公の娘役の永野芽郁だと思ったら、すぐに学校の先生役で出てきた。
衝撃的な場面と「事故か自殺か殺人か」という強烈なキャッチコピーで引き付けられたけれど、この事件自体はストーリーには全く関係が無かった。
でも、この事件の母親が言った「愛あたう限り、娘を育ててきた」という言葉をきっかけに、母親と娘の立場から回想が始まる。
内容はよくわからないところもあったけれど、女性4人の演技は素晴らしいなあと思った。
戸田恵梨香は朝ドラの「スカーレット」、永野芽郁も「半分青い」以来大好きな女優さんだけれど、二人ともやっぱり演技が上手い。
戸田恵梨香は、可憐な娘時代から母親、そして自分を消して生きる嫁と、一つの映画でいろいろな表情を見せてくれるし、永野芽郁も秘密を知ったクライマックスでの演技には目を奪われた。
母親役の大地真央、姑役の高畑淳子も、極端すぎる母親像だけれど上手いなあと思った。

母性って何だろう。
以前にも書いたことがあるけれど、私はずっと母親に甘えられない子どもだった。心の中では母親を求めているのに、手をつなぎに行くのはいつも父親だった。母親に抱きしめられた記憶もほとんどないし、あまり母親に愛されていないと思いながら育ってきた。小学校2年生の時の、母親の膝に座った嬉しさを覚えている変な子だった。母親の愛情を求めているのに、素直になれないのは何故なんだろうとずっと不思議だった。
けれど、50才を過ぎて、仕事を辞めて母親と過ごすことが多くなり、ぽろっと母親が言った言葉で、母親が私を産んだあと40日以上も起き上がれなくて、私を抱けなかったことを知った。いつも柳行李に寝かされていたそうで、不憫に思った父親が、仕事から帰ってきて、いつも私を抱いて着物の懐に入れていたそうで、やっと原因がわかったような気がした。着物の懐が膝の上になり、父が帰ってくると甘える私を見て、母親も、なかなか懐かない私に心を痛めてきたかもしれないなあと思えた。母親が病気になり、ぎこちなかったけれど、手を繋いであげたりすると嬉しそうな顔をよくしてくれた。私の中で、こだわりが無くなったのは、母が亡くなる2年ほど前からで、亡くなる前にいろいろ話せて良かったと思っている。

そんな風に自分が育ってきたものだから、自分が子どもを産んだとき、すごくかわいいと思っているのに、自分の愛情表現の仕方に戸惑った。娘は、自分の子どもに「大好き」とよく言うけれど、気恥ずかしさがあった。それで、いつも息子には、「○○君、かしこいねえ」娘には「〇〇ちゃん、かわいいねえ」と言って育てていた。
私は小学校に勤めていたけれど、子どもたちは産休明けから他の人に預け、1才から保育所育ち。子どもと過ごすのは、朝の1時間ほどと、帰ってきてからの2.3時間だけ。それも、毎日仕事を持ち帰ってくるような生活だったので、一緒にご飯を食べて、一緒にお風呂に入って、食卓で仕事をしながら宿題を見たり、お絵かきさせたり。
息子は、学校が終わってから実家で過ごすこともあったけれど、いとこが男の子ばかりだったので、娘は実家に行きたがらなかった。それで幼稚園から友だちの近所のAちゃんと一緒に、彼女も実家の両親が忙しかったので、月曜から土曜まで習い事で埋めていた。ピアノ、習字、英語、水泳、そろばん、スケートも習っていたことがあった。それで、習い事は、私の中では私がいない時間の埋め合わせをしてくれるものとしかとらえてなかった。うちの子どもたちは健康で、休むこともほとんどなく、無事過ぎていったけれど、小さな子を持つ女性教師に保護者は厳しく、必死に毎日を過ごしていた気がする。
自分では、子どもを精一杯愛しているつもりでも、やっぱりあの時期の私は仕事中心で、自分本位に速くとせかしたり、時間をかけて子どもの話を聞いてあげると言うことに欠けていたと思う。

娘がエルちゃんを産んで、ベビーパークという幼児教室に通いだした時、
毎日ぎゅっと抱きしめてあげて、「大好き」「たからもの」と言ってあげてください。と言われたそうだ。それは二人の子どもに今も続いているからか、二人とも自己肯定力が高いなあと思う。孫たちも私にくれるお手紙に「だいすき」といつも書いてくれるけれど、人を幸せにする言葉だなあと思う。
「愛あたう限り子どもを育てる」のが母性だと思うけれど、相手にちゃんと言葉や態度で伝えることことが大事なんだなあと思う。





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最終更新日  2022.11.30 00:31:57
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