カテゴリ:平和
『望郷の鐘』を5日にやっと見ることができました。
中国東北部に『満州国』を造りあげた日本は、国を挙げて移民を送り込みます。満州・蒙古開拓団と呼ばれる移民は、約27万人。その国策に最も協力したのが長野県。教え子を説得して送り込んだ教師も多かったそうです。 この開拓団は、ソ連との国境に入植させられました、盾として。 1945年、8月9日のソ連参戦で、関東軍に見捨てられた開拓団に、悲惨な逃避行が始まります。 集団自決、ソ連兵との戦い、収容所での劣悪な環境故の死・・・・ 小さな子どもは、中国人に預けられました。その子たちが、残留孤児。 この映画は、戦後、残留孤児の帰国を実現した山本慈昭さんの実話です。 慈昭さんを筆頭に、残留孤児、残留婦人の帰国に尽力した方は、大勢いらっしゃいます。 私がお話を聞かせていただいたのは、塚田浅江さん。更科郷という開拓団に渡り、そこで先生になった女性です。 逃げる途中、手榴弾を投げられ右目と右耳の機能を失った塚田さんは、子どもたちに助けられながら、ボツリの収容所までたどり着きます。 でも子どもたち全員と日本に帰れなかったことを深く嘆き、残留孤児の発見と帰国に心身を削り、一生を終えました。 映画を実際に見ていただけたらうれしいなと思います。 戦争を知っている人は、伝えてほしい。 戦争を忘れてしまった人は思い出してほしい。 戦争を知らない人は、聞いて知ってほしい。 慈昭さんそして山田火砂子監督のメッセージです。 <望郷の鐘/a> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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映画を見たいけれどまずは直ぐ本を注文しました。
(2015年01月14日 11時53分53秒)
しーちゃん9458さん
>映画を見たいけれどまずは直ぐ本を注文しました。 > ----- 本の方がやっぱりいいですよ。映画ももちろんいいけれど、少ない予算で、しかも協力券を売ってできた映画です。地味で、役者さんたちの熱演でカバーされてる部分もたくさんありますから。それでも創らねばいられなかったということでしょうね。機会があったら、阿智村にある満蒙開拓平和記念館をぜひ訪ねてください。花桃の季節にでも。 (2015年01月14日 18時00分42秒) |
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