解体間近の世界平和大観音@淡路島
ということで、智頭急行の鉄印を貰って、家に戻ったのだが、どうしても、行きたかったところが残ってしまった。それは、淡路島にある世界平和大観音。去年から解体工事が始まっていて、解体される前に、お別れの参拝をしたいと思っていた観音様だ。大仏大観音ウオッチャーとして、後世に残したいと、管理人になる人をお願いし、宝くじが当たるのを心待ちにしていたのだが、宝くじが当たらず、我が手で維持保存をすることを断念した観音様だ。鉄印は(鉄道が廃線にならない限り)いつでも行けたのだが、世界平和大観音は、今を逃すとお参りすることはできなくなる。なので、コロナ大感染の前に、再び関西に向かった。 (そこには、もう一つの目的があったのだが、それについては明日)九州・山陽方面の旅から戻った翌週だったので、我が家のさっちゃんは呆れた。元気になったのは良いけれど、と。ところで、昭和や平成に造られた大仏や大観音の存続は、税金と大きく関係している。固定資産税だ。拝観料は建立費や維持管理費に比して微々たるものだから、利益課税(所得税、法人税)や消費税は影響しない。敷地と観音様という構築物に課税される固定資産税が多額なので、宗教法人として、固定資産税が非課税扱いとなること、それが、大仏大観音の生きる道であったのだが、この世界平和大観音は宗教法人にはなれなかった。解体費は8億8千万円。もし、宗教法人で固定資産税等が非課税だったら、観音様の維持管理は適切にできたのではないかと思う。税金で解体費8億8千万円を支払うことになったことを思えば、宗教法人の認可を渋って良かったのか、とも思う。淡路島には鉄道では行けないので、西明石からレンタカーした。フェリーやバスより、レンタカーの方がコロナに対しては安全でもある。1時間もしないで観音様へ着いた。以前、参拝した時は、駐車場があったが、今は、工事のフェンスが張られていて、駐車できない。いや、駐車できないどころか、解体工事が進んでいて、近寄ることもできない。車で観音様の周囲を巡り、デジカメをして、お別れのお参りをした。