カテゴリ:家作り
我が家の1階トイレはTOTO製の手洗付タンク仕様の便器を採用しています。
一条工務店で家を建てた時の標準トイレだったためで、タンクに手洗いがあってもなくても同じ価格でした。 便器洗浄の時、タンクの下から水が漏れるようになりました。 原因はTOTOのWEBページに記載されている通り、脱落した「整流スポンジ」によって、手洗いの水がタンクに入らなくなったためです。 フタを外すと、脱落した整流スポンジが貯水タンク内のカバーにある穴に落ち込んでふさいでいました。 この穴がふさがれると、手洗いの水がカバーの上であふれて、タンク外に漏れてしまう構造です。 カバーを別の形状にしたら、簡単に防げることなのですが、TOTOの設計者は予見できなかったのでしょう。 TOTOの手洗い付きタンクを使っている方は、同様な状態になっていないか、念のため確認することをおすすめします。 フタの裏側には脱落した整流スポンジの跡が残っています。 何かの接着剤で整流スポンジを貼り付けただけということがわかります。 この整流スポンジが脱落した直接の原因は、手洗いに置いた洗浄剤でスポンジの接着剤が劣化したからなのだそうです。 確かに、取扱説明書の禁止事項には「芳香洗浄剤などを使用しない」と記載されています。 「内部器具を傷め、止水不良などの不具合や水漏れして家財をぬらす財産損害発生のおそれがあります」だそうです。 市販の芳香洗浄剤の多くはパッケージにそれらを傷めないと書かれていることが多いのですが。 TOTOが芳香洗浄剤で傷むとしている「内部器具」とは、整流スポンジだったのでしょうね。 「芳香洗浄剤や表面コート剤について」という項目にも「おすすめできません」と書かれています。 セフィオンテクト仕様の場合、効果が十分に発揮できなくなるおそれがあるからだそうです。 それでもタンクの手洗いに置くだけの洗浄剤を載せた理由は、このセフィオンテクトの防汚性能がとても低いからです。 とくに2階トイレに採用したのがアラウーノだったため、陶器製セフィオンテクトの防汚効果は無いに等しいという印象しかありません。 整流スポンジを外した状態で水を流すと、カバーの上に水がかかります。 たとえ洗浄剤を使わなくても、水がかかる整流スポンジの接着剤は劣化して、いずれ脱落すると考えられます。 そもそもタンクの手洗いに芳香洗浄剤を載せても問題が出ない仕様にするのが普通ではないでしょうか。 「整流スポンジを交換します」というページには、「整流スポンジ」をやめて「整流ジャバラ」に交換するように書かれています。 タンクのふた裏に貼り付ける「整流スポンジ」では再発を防止できないので、カバー上に「整流ジャバラ」を貼り付ける必要があるようです。 つまり、タンクのふた裏に「整流スポンジ」を貼り付ける仕様は「欠陥」だったとTOTOが自ら認めているようなものです。 TOTOは「整流スポンジ」を「整流ジャバラ」へ無償交換すべきです。 これのようなものをすぐにリコールしないのは、TOTOの企業倫理を疑います。 殿様商売、少なくともお客様視点でないことは明白ですね。 なお、代替品の「整流ジャバラ(品番:HH11028S)」はペラペラで粗末な部品とのことです。 TOTOのWebショップでは420円(税込454円)で売っており、送料も540円(税込)と高価です。 欠陥商品を作って放置しているTOTOにお金を渡すのは、「盗人に追い銭」になってしまいます。 少なくとも、私は「整流ジャバラ」を買いたくありません。 ペットボトルを適当にカットして整流スポンジの代わりにしました。 カバーの穴に置くだけでカバーの上に水がかからなくなります。 芳香洗浄剤で劣化することもないでしょう。 今後、芳香洗浄剤で劣化するようなTOTO製品は極力避けようと思います。 おそらく、整流スポンジは気密性を上げてタンクに防露層を形成するのに必要なのでしょう。 防露便器・防露タンクは結露を防止するために表面を二重構造にしています。 タンク内は熱伝導率が低くて錆びやカルキの付きにくい樹脂部品だらけでした。 なお、手洗い付きタンクのふたを外すときは、一応、止水栓を閉めてからにしましょう。 掃除をするときなど、フロート部分に触れると噴水になると思います。 今回のような整流スポンジの処理だけなら必要ないかもしれませんが。 [Googleでnoahnoah研究所のブログ内を検索] ※noahnoah研究所のブログ(https://plaza.rakuten.co.jp/noahnoah/)に掲載した画像および文章の盗用はおやめください。 (出典元さえ示していただければ、私に事前許可を得ることなく、使用していただいても構いません) → noahnoah研究所に戻る → noahnoah研究所掲示板(^o^)に行く → 伊藤@横浜のROOMへ行く → 伊藤@横浜へメールを送る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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はじめまして。
当方最近この現象になりました。 床がビチャビチャだったのでまさか排水ガスケット?と疑いましたが臭くないので辿っていくとタンク下の穴が濡れている。 つまりは本記事通りだったのです。 昔のタンクは1層構造だったのでこのような不良はありませんでしたが、防露や防カビ対策で2層になったのですね。 現在この整流ジャバラはネットで600円以上(+送料)するので貴殿のペットボトル方式を採用させていただきます。 ありがとうございました。 (2024.04.11 14:45:06) |