ブルブルしっぽ
隣県にある動物愛護協会の施設アニマルランドに行った。施設は、街の小さなペットショップくらいの大きさだった。中に入ると、なかなかにぎわっている。大きなサークルが設置されており、子犬が駆け回っていた。奥にはケージが並んでいたが、全部空だ。スタッフの方に猫はいないのか尋ねてみると、今はいないのだと教えてくれた。ちょうど今の時期生まれているころだから、4月~5月くらいまでは来ないらしいのだ。逆に、ピークの時期にはケージが満杯になるほどやってくるらしい。どんな猫がよいかと聞かれ、「できれば子猫で、品種にはこだわらないんですけど…白っぽくて、でも真っ白じゃなくて…」と答えると、「そう! 猫好きは好みがうるさい」と失笑された。聞かれたから一生懸命考えて答えただけなのに、そんなふうに言われるなんて心外だ。でも、「どんな」って聞かれたら、どれもニャンタンの特徴しか出てこないんだな。最近猫を亡くしたことを話すと「前の猫と似た猫がいいんでしょう?」と言われ、返答に困った。自分はニャンタンに似た猫を探しているのだろうか。ニャンタンの特徴ってなんだろう?ツヤツヤふわふわのきれいな毛皮?ピンクのお鼻と肉球?背中のポチッとした模様?クネクネではなく、パタパタブルブル動くしっぽ?おっとりしつつも誇り高い性格?そんな猫、そうはいるものか。誰にとってもそうだろうけれど、自分の猫は唯一無二の特別な猫なのだ。ひいきするのはあたりまえだし、魅力を伝えきることなんてできないと思う。自分の中に残っているニャンタンの特徴を結び合わせても、決してニャンタンにはならない。その後、手続きなどについて簡単に説明してもらった。猫をもらった後は、必ず避妊/去勢をする必要があるそうだ。そのとき、協会の賛助会員になっていると、指定の病院で手術費用が少しだけ安くなるらしい。しかし、自分はいつもの病院で手術を受けようと思っていたので、スタッフの人にそう伝えた。何故かスタッフの方はその病院のことを知っておられて、「残念ながら費用は安くならないけれど、○○先生のところなら間違いない!」と太鼓判を押してきた。この辺では有名な先生だったのだろうか?よい先生だとは思っていたけれど、ほかの人から噂を聞いたことなどなかったので、ちょっとびっくりした。ニャンタン、よい先生でよかったね。帰宅してから、友人に手伝ってもらいながらキャットタワーを組み立てた。かなり大型だ。再びソファを窓際に移動し、ベッドの近くにキャットタワーを設置した。これならベッドがどの高さにあっても、ニャンタンはふとんまで来てくれるだろう。ニャンタンがいる間に買ってあげればよかったね。