ぶるどっぐロンディ＆にゃんこの部屋

ふと考える　夫婦の価値観の相違は大きな溝になると。
そして　其の価値観は育った環境から来ていると確信する。

私はＴＶ番組の「嫁・姑」をテーマにしたドラマは一切見ない。
「渡る世間は　なんとやら・・」も一度も見た事が無い。
母親は何時も人のナカミで　其の人を判断したが姑の基準は貧富だった。
資産家か貧乏か？由緒ある家柄か　そうでないか？馬鹿げた事だが
彼女は其の生き方を終生変える事は無かった。

辛酸をなめ夜逃げ迄した事のある幼い頃の体験が多分彼女のトラウマ
で　其の苦労時代から終生抜け出す事が出来なかったと今　想像する。
友人は一人も無く毎日の楽しみは掃除だけと聞いた時は驚いた。

毎朝　舅が出かけるのを膝を叩いて待っていたと・・何でしょね？

本を読む楽しみもお芝居を観に出かける事も嫌いで　掃除だけ。
そんな事が楽しみだけの人生？理解出来なかった。

昔　来客がありお酒が入り泊って行かれた時の事を話して呉れたけど

「聞いてよ！悪酔いして布団の上に嘔吐した・許せなくて言ったんだよ
『あんた　どうして廊下まで出てから嘔吐しなかったの!』って」

其の話を聞いた時　私は開いた口が塞がらなかった。
えッ！と一言　出ただけで二の句がつげなかった。

「お義母様　お客様もワザと布団の上を選んだ訳でも無いでしょ？」
　そう言いたかったけれど飲み込んだ。
「だってねぇ　一番　上等の羽二重の布団だったんだヨッ」　

それが　どうしたと言うの？洗えば済む事だし　お金はあるのに？

其の言葉　言えず心の中で独り　つぶやいてみた　理解出来なかった・・

可哀想に・・と　私は逢った事も無い其の時の来客の心中を察した。
好きでワザと布団の上に　じゃ無かったのにね　判るよ～！と・・

私の母はどんなに苦しい時でも居候を置いて居た。父が喘息で３年半
寝込んで蓄えも底をつきそうな時期でも母は居候さん達を決して
粗末にはしなかった。外見で人様を観る事は失礼な事だと教えてくれた。

然し旦那の方は違った。総てが見た目・お金持ちかそうで無いか？
そう言う母親が嫌いで余り母親とは話もしないで育ったのが旦那。
自分の母親とは違うタイプの人を嫁にすると固い決心だったそうな。

で・・目を付けられたのが私・・コレってどうなの？
勝手に会社も辞めて家を飛び出して来た（跡取り息子なのに）
そんな　自分だけの結論で無理やり嫁に！と言われても・ねぇ・・

アタシは犬の子や猫の子じゃ無い・将来の伴侶を選ぶ権利はある！と
随分抵抗もしたけれど　結局私の両親が気に入り
「嫁に行け・行かないと彼は自殺するかも」と脅されて　ﾅﾝｼﾞｬﾗﾎｲ？
だから結婚式の写真は殆ど泣きべそ顔で写って居る。

結婚時に「絶対に実家に同居しない」と約束したのに舅の頼みで一時
一緒に住んだ事があった。何故　同居は嫌かと言えば御近所中の評判
で「アンナ家にお嬢さん（私）を嫁にやったら殺される」と口々に
言われて居たから。つまり　超　有名な「不愉快家族」だった訳で・・

そりゃあ　もう近所中の鼻つまみ一家でしたね・嫌われ者。
特に姑と二人の義姉は評判が悪かった。鼻が天狗・・

金持ちだと鼻をくくって周りの人達と一段高い所からしか物を言わない
観ようともしない。お付き合いも其れじゃ無くて当たり前。

私が一緒に住んだのは４年だったけれど其の間にご近所中の方々と
全部　仲良しになりましたヨ。

そしたら言われた「あんた　ピンクのコート持ってるよね？アレを
着てぐるりと町内を回っておいで」と。「何故ですか？」と聞いたら
「あんたは普段着ばかりで近所の人達と付き合ってる。たまには良い
服も持ってると皆に見せなきゃ駄目！」「ひえ～！」
「お義母様　此のお家はお金持ちだと皆さんご存知よ　ご心配無く」
やれやれ・・困った　困った・・同時に呆れたのは言うまでも無い

おそらく姑にクチゴタエをしたのは私一人だと思う。周りの皆は揃って
おべんちゃら並べ　機嫌とって「事無かれ主義」を貫いて居たから。

４年の間には「お母さま　お言葉を返して恐縮ですが・」と丁々発止
とやり合った事も３-４回あった。納得出来ない時は仕方無し。
必ず隣には舅が座って居て彼は目で「お前の意見が正しい」と合図を
呉れた。形だけとはいえ養子縁組で入った舅は何故か姑に弱かった。
（後で知ったけれどお妾さんが居て二人の子供も居た）

舅は姑に見えない所で凄く私を可愛がって呉れた。今も感謝している。
但し　其れがバレタ時　姑の嫉妬？は凄かった！ひ～！八つ当たり！
嫌な仕打ちも一杯・舅が居て呉れたからこそ４年間我慢できたと思う。

離れ屋敷に住んでは居ても郵便物は母屋に届く・其れが何時も先に
開封されて居る事に気がついた時・駄目になった。許せなかった。
親子でも子供が幼い内は別だけど信書の秘密は守られるべき。

外へ出てから御近所の人に逢ったら「あの家で良く４年も続いたね！」と
誉められたヨ。喜べなかったけれど・・・・

あれから☆十年・・まぁ　よくぞ続いているもので。
但し　この頃　気になる事は　旦那の中に潜んでいた姑の考え方・是が
気に入らない。最近チョコチョコそう言う嫌な面が出て来た様に思う
平気で　人を侮蔑する・誉めない・謝らない・感謝しない・・・

私の親戚が歌舞伎界に嫁いで居るのを知って居ながら平気で使う
「瓦乞食」と言う蔑称・毎回　カチンと来ている。
今度　この言葉を　また使ったら　第二次大戦勃発・・

其れと食事の際に食べ物をこぼすと私が吃驚する位に慌てふためく。
「あ～ッ　あッ！」何故？大の大人がコンナ事で慌てるの？食事位で？？
多分　小さい頃に食べこぼしをした時に姑に酷い扱いを受けたのだと思う。
「掃除だけがイノチ」の姑なら　そう言う状況は察する事が出来る。

最近はホットドッグなどでも必ず大きめのナプキンを用意して言う
「こぼしても何の心配も無いから・此処は貴方の家ヨ」「うんッ」

なんとまぁ　嬉しそうな顔を見せるの？傷の深さを知ると涙が出た。
やっと姑のトラウマから一つ解放されたみたいな顔をする。

子供は何処かに必ず母親の影響をシッカリ受け継いでいるんだね・・
だからこそ　今　子育てをしている人達には言っておきたい。
「大事に大事に一杯　愛を是でもか！と言う位　与えて下さい・そして
　道に外れた事をした時は真剣に向き合って叱って下さい」と。
幼い頃に愛情を一杯　浴びて育つ子は決して悪い子にはならない。
三つ子の魂　百まで　と言うのは正しいのです。
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同じ事で一緒に泣く事は意外と出来るけど同じ事で一緒に笑えるか？
是が　すごく大事な事だと思う。価値観が簡単に判るから。

それと大事な事は夫婦でも互いの領域は侵犯しない事。
私がお気に入りのフィギュアスケートを絶対に一緒に観ないのはｺﾞﾁｬｺﾞﾁｬ
煩い事を横で言うから嫌なのだ。
贔屓のアスリートに難癖をつけられて面白い筈が無い！

もう一つ書かせて貰おう　映画でもドラマでも筋書きを聞きもしないのに
言わないで欲しい。喧嘩の種になり得る。筋書きは判らない方が楽しい。
自分の好きな俳優が　妻も同じに好きだとは限らん！と言う事も。

他人には物凄く愛想も良くて皆が言うの「優しいご主人様！」と。
ちゃうわーい！と言いたいのをグッとこらえて私の笑顔がひきつる。

私の時間は　私のモノ　私は束縛されたくない。仕事が済んだら
自由時間をモットモット　遠慮しないで自分を労わろうと思う。
あと何年生きられるか判らないけれど　我慢するのはやめた！

　　　　　　我慢するのはもう卒業～

　　　　　きーん　こーん　かーん　こーん～

　　　　　かーん　こーん　きーん　こーん～　

　　「銀の意志　金の翼」素晴らしい言葉ですね

　　日本のフィギュアスケーター達は素晴らしい　みんな　頑張れ～