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カテゴリ:金融セクター(銀行、証券、損保他)
米Wファーゴ WFC.N の第2四半期は過去最高益、不良債権は急増 米銀大手ウェルズ・ファーゴ が22日発表した第2・四半期決算は利益が過去最大となる一方、不良債権が大きく増加した。 普通株主帰属分の純利益は25億8000万ドル(1株当たり0.57ドル)。前年同期の17億5000万ドル(同0.53ドル)から47%増加した。 配当支払い前のベースでは純利益は81%増加した。 収入はほぼ倍増の225億1000万ドル。うち39%は買収したワコビアの業績が寄与した。 ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想は、1株利益が0.34ドル、収入が206億3354万ドルだった。 今回の決算には、米連邦預金保険公社(FDIC)の預金保険基金に絡む費用1株当たり0.08ドルと、合併やリストラ関連費用同0.03ドルが含まれる。 返済が滞っている不良資産は第1・四半期から45%増加し183億4000万ドルとなった。このうち商業および商業用不動産ローンは69%増加した。 純貸し倒れ損失は第1・四半期から35%増の43億9000万ドルとなった。引当金も6億8400万ドル積み増し235億3000万ドルとなった。 不良資産拡大でアナリストの間では、オプションARM(変動金利型ローン)などのローン損失に備えた一段の資本強化が必要になるとの見方が出ている。 マイク・ラフリン最高クレジット責任者は、消費者部門の一部ポートフォリオの拡大ペースが「やや鈍化している」ものの、クレジット損失は増加するとの見通しを示した。 ワコビア買収時に受け入れたリスクの高いローンについて、372億ドルの評価損を計上したものの、これらローンの状況はほぼ予想通りとしている。 ハワード・アトキンズ最高財務責任者(CFO)はインタビューで「ローンポートフォリオに問題はない。商業用不動産は現在全般的に軟調だ。同セクターは、景気が本格的に上向くまで今後も当面弱い状態が続く公算が大きい」と述べた。 また、250億ドルの公的資金について、資本が十分であれば「適切な」時期に返済したいとの意向を示した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.07.23 06:47:26
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