風力発電用大型ベアリング絶好調
日本ロバロ、大型ベアリング新工場、北九州市で来秋操業、風力発電向け特化。2007/09/05, 【北九州】大型ベアリング製造の日本ロバロ(東京・港、富田勉社長)は四日、北九州市庁舎で記者会見し、同市に風力発電用大型ベアリングの新工場を建設すると発表した。欧米ほか中国やインドでも風力発電の需要が高まっていることから製造能力を現在の三倍近くに引き上げる。 新工場は響灘に面した同市若松区の臨海工業団地に建設する。敷地面積は約二万三千平方メートル。工場の延べ床面積は約一万五千平方メートル。総投資額は約四十五億円。十二月に着工し二〇〇八年十月の操業開始を目指す。風力発電用の大型ベアリングに特化して生産する。三枚の羽の付け根にあたる部分とその下の首を振る部分に使うベアリングを製造する。製品はすべて国内の風力発電機メーカーに供給する。同社は北九州市戸畑区に九州工場(年間生産能力三千二百トン)を持つが、新工場がフル稼働すれば北九州市内での生産能力は年九千トンになる。日本ロバロは独ティッセン・クルップグループのローテ・エルデ社(独ドルトムント)の一〇〇%出資子会社。〇六年九月期の売上高は約六十三億円。〇〇年に新日本製鉄から大型ベアリングの製造設備を引き継ぎ、北九州市に九州工場を立ち上げた。