ケツまくり＊おねぇ様　in New York

昨日からの続き

おねぇ様、同僚や同じ階にオフィスを持つ方々の前で怒鳴られる、というとっても侮辱的な仕打ちを受けて、ええ、少なからずショックを受けましたワ。しかも頭ごなしに自分の言いたい事だけ言って、全くもって失礼極まりないヤロウ様ざますワ。え？で、おねぇ様は変な言いがかり付けられて可哀想、ですって？いや～それがざますね、ええ、実は、

そのブルーベリーヨーグルト、本当にお怒りトムのおっちゃんの、だったのよ～。

お～ほっほ。ごめんあっさっせ～(御免あそばせ)。そうなのよ～、おっちゃんのおヨーグルト、おねぇ様食べちゃったのよ～。

「そいつぁね、世間じゃ『盗み』てぇ言うんだよ！カアチャンは情けないよ～！正太郎！！カアチャンはね、カアチャンはね、アンタをそんな子に育ては覚えはないんだよぉ～！」アオ～ン(泣き声)、バシッ、ビシッ(ハエたたきで正太郎を打った音)「カアチャン、ごめんよぉ～。オレ、もうそんな事しねぇよォ～。」

う～む。なんかしっくりこないワ。では、

女警官:「ヨーグルトだけですか、盗ったのは？」オッチャン:「…はい。スミマセン。」女警官:「信じられませんね。ここで服脱ぎなさい。調べます。」オッチャン:「え？全部、ですか？」頷く女警官。オッチャン:「ボクのおパンティーも、ですか？」女警官:「脱げ！って言ってんのが分からないのかっ！脱げ！全部脱げ！スッポンポンじゃ！そしたら跳ねろ！飛べ！振れぇぇえええ！」オッチャン:「ひぇぇえええ！」

まっ、こんなところでどうざますか？皆様、納得して頂けたかしら？

そうよね、ご納得して頂けないわよね。いいわ。おねぇ様、説明しますざます。

おねぇ様がトムのおじ様のヨーグルト食べてしまったのは事実ね。でもこれは「イノセントな間違い」だったのよ。おねぇ様、昨日偶然にもトムと同じメーカーのヨーグルトを持参したらしのよ。で、おねぇ様が持ってきたのは「ミックスベリー」、トムは「ブルーベリー」と。おねぇ様大して確かめもしないで冷蔵庫から出したのね。

でもざます。その時、トムのおっちゃんは、「お茶室」に居たのざますよ。道理で、おねぇ様がおヨーグルト取り出している所を凝視していたのね。おねぇ様、「嫌な目つきで視てるワ、この人。」と思ったのよ。おねぇ様が自分の(トムの)ヨーグルトを取り出している所を目撃したのならば、「あれ？それ、ボクのじゃないかな？」とか何とか言えばよいものを、わざわざおねぇ様がオフィスでそれを食べている所をまるで「現行犯」を捕まえる様なやり方で。。。嫌な方ざます。

そうなのよ。トムはこの階ではちと有名な人物。皆様から「Asshole(ケツの穴: 嫌な野郎)」と陰で呼ばれているざますね。このトムのおっちゃん、おねぇ様から言わせるとassholeというより、かなり｢被害妄想｣癖がある方だと思うのね。「(トムの)オフィスの前を通る時にみんなワザと靴音を立てて歩いている。」とか、「誰かが(トムの)部屋だけ暖房の温度を上げて、病気にさせようとしている。」等。その度、この階に居る人々に「苦情文」なるものを配り歩いたり。「問題」を解決する為の会議を強引に開いたり。

と、ざますね、こんな妄想的なトムのおっちゃんでざますが、一つだけ実際に起こった(と証明された)事を仰っていたのざます。それは、

『あのランチ泥棒』

が引き起こした数々の、ええ、事件。

それは去年の暮れくらいから始まった事ざます。ある日、同僚の女性がおねぇ様に、

「私、ランチにサンドウィッチ持って来て冷蔵庫に入れておいたんだけど、一口齧られているの。でも、自分では食べた覚えが無いのよ。」

と言うではありませんか。「無意識の内に食べちゃったのかな。。。」とその時はそれで片付けてしまったのざますが、何とその後、立て続けに同じ事件が。

誰かが、冷蔵庫にある他人のランチを盗み食いしている。しかも、一口だけ。

それだけではお犯人、満足出来なくなったらしい。お犯人、何と、

一口かじった食べ物に「文句」のメモをペタッ。

「このサンドウィッチ、マヨネーズが足りない。」

と、まぁ、こんな感じでざますね、文句なのか提案なのか、そのところ少し微妙な文と歯形を残して去ってゆく、『ランチ泥棒』。

（次回へ）

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