イスラム金融とは何か
先週、みずほコーポレート銀行が、サウジアラビアで地元銀行と組み、イスラム金融を取り入れた4,000億円超の協調融資をまとめたことが報道されました。イスラム金融で邦銀が大型案件の主幹事を務めるのは初めてだとのことです。サブプライム問題が本格化して以降、欧米の金融機関の力は弱まり、原油高で勢いをつけるイスラム金融の影響力が強まってきました。イスラム金融とはイスラム教に基づいた金融で、最大の特徴は、利子が禁止されていることです。したがって、金利の代わりに、売買(価格差が金利に相当)、リース(リース料が金利に相当)、信託、出資(配当が金利に相当)などの手法を使います。日本で行っているような一般的な金融取引のルールを、イスラム教に背かないように工夫したわけです。グローバル競争にさらされる日本のメガバンクは、今後、イスラム金融の分野にも進出していくと思われます。そして、日本国内でも、12月より、イスラム金融が解禁されるようです。成長するイスラム金融は、日本経済の将来にも関係します。イスラム金融に注目です。