若貴時代以降の大相撲は、トップが外国人に占められ、スポーツ界での日本人の不甲斐なさを目の前に突きつけられているようであまり見る気になれなかった。八百長や野球賭博といった度重なる不祥事を起こしながらも、国技というから相当の国家予算の補助を受けながら何年にも渡ってトップの外国人を養ってきたのだから、これほどノー天気に開かれた競技もあるまいと思うのは小生ばかりではあるまい。
しかし、そうは言いながら、必死にやっている2強以外のドングリの背比べもそれなりに面白いものだから、休日など夕食前の無為な時間にTVをつけている。最近の注目は、NHK解説を退職した杉山元アナが年間席を自腹で購入して一生懸命土俵上を見ている姿や、例の黄金色のシルクハットに日本の日の丸を描いた目立ちたがりの酔狂なじいさんが隣の席のオバさんの迷惑顔も何喰わぬ顔で扇を振りかざす姿などを見て楽しんでいる。と、するうち、先の九州場所では花道の通路より4〜5段目に粋なお姐さんが15日のうち数日だけ洋服だったが、あとは毎日違った着物を着て陣取っているのに気がついた。
そして迎えた1月場所も相変わらず相撲そのものはおもしろくもなんともないが、テレビに映る正面左側の花道の4〜5段目に、黒紋付の和装のお姐さんたちが座っているのに気づいた。九州場所のように連日というわけでもなさそうだが、どこか企業か谷待筋の年間指定席でもあって、そうしたお姐さんたちに開放しているのかもしれない。九州場所のお姐さんより劣るが、3〜4人の数で勝負だ。
1人目、右上。
髪をつかんで反則を言い渡された力士の右上に2人目と3人目。
上記3人の左横に、力水を与える力士のお尻のあたりの禿頭2人の上に、4人目。
相撲がつまらんので、桟敷席の人の姿を見て楽しむ相撲観戦である。ふう・・・。