同窓会名簿
先日、故郷の高校の同窓会から同窓会名簿作成のための調査カードなるものが送られてきた。必要な友人たちとは連絡ができるし、セールスや選挙活動に使うわけでもないので、名簿は全く用なしなので注文したことはない。故郷を離れて40年近く立つので、今さら同窓会や同級会でもないが、田舎には両親や弟妹たちも生活しているので、まったく知らんぷりもできないので、10年に1度ほど来るカードだけは記入して送ることにしている。 ところが今度送られてきた調査カードには、以前の住所に送付したところ宛先人不明で3,713人が宛先人不明で戻ってきたとして、確認のカード(ハガキ)と一緒に『住所不明者一覧表』というのが同封されていて、2つの意味でびっくりした。1つは、自分たちの期(卒業年度)あたりから不明者が多くなっていくこと。その中には、中・高と一緒だった友だちの名前もかなりあり、同じように年を重ねているだのだろうが、中・高の時の顔しか思い浮かばないが、どうしているのか、思いやられた。また、もう1つびっくりしたのは、宛先人不明で返送されてきたとしても、それをいきなり「住所不明者」として、あたかも指名手配をするかのようなやり方で同窓会員全員に流す手段の乱暴さだ。いかに顔の見えない第三者(業者)に丸投げしてつくっているとはいえ、「同窓」としての暖かみにかけるような気がする。一義的には指名手配になっている同窓生の責任であろうが、また卒業生も前後3年程度しか仲間の顔をしらないだろうが、生家や地区、クラス毎や部活であたっていけば、あるいはフェイスブックなども駆使していけば、ある程度のつながりはまだあろうに、そうした手段をとったのかどうか、甚だ冷淡な扱いだと思った。 小生の住んでいるところは、とりわけ同窓会のつながりが強い地域のような気もする。同窓会名簿も住所/電話番号/最終学歴から出身地区まで事細かに記録されていたが、7〜8年前から個人情報の関係もあって名簿の役に立たなくなって存廃が議論されているようだ。もともと校舎の新築改築記念行事等の資金集めのツール以外、善用/利用されていなかったようだから、実害はないのだろうが、わが母校のように『住所不明者一覧表』までしてつくる愚を犯さなかったのだけは評価できる。