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テーマ:自己啓発すすめ(778)
カテゴリ:人生を楽しもう♪
<私は山本譲二> 仙台からの上りは週に2回です。2件目のときの「雲助」のようにあっちこっち不規則に回されることはありません。 仙台生花市場というしっかりとしたところから委託を請けていますので、名古屋までは空荷でOKです。 それでも、経費を節減させるために行きは東京まで下道です。国道4号線をひたすら上ります。 当時は携帯電話もなければ、カーナビもなく、カーTVも高級品です。眠気覚ましはラジオです。 トラックの運転手向けの深夜番組は楽しみの一つです。それから、もう一つの楽しみが無線です。 私が車内に搭載していたのは「NASA・GT46」というCB無線で、電波法で禁止されている米国の無線機です。 パーソナル無線はそれほど電波が飛びませんし、アマチュア無線は資格が必要ですから、長距離のトラック運転手の多くはこのCB無線を使っていることが多いです。 CB無線の電波はかなり遠くまで飛ぶし、さらにパワーアップの装置を搭載すればあらゆる電波障害を引き起こします。 まず、パトカーの警察無線にかぶります。ですからパトカーとスライドをする時などに無線通話中だった場合は、マイクから手を離してこちらの声が向こうにかぶらないようにします。 また、道路沿いにある家でTVにノイズがかむのはこの違法電波の影響もあります。さらに、電波のパワーを上げると、信号機が誤作動したり、自動ドアが勝手に開いたりと様々な電波障害を引き起こします。 それだけに、取り締まりも厳しく、捕まると罰金が20万程度(当時)とられます。 実は私も一度あります。警察のリストにはしっかり「○○友の会・仙台支部の山本譲二」と書いてあります。 そうです、私の無線をするさいのニックネームです。捕まることにより、本人の身元が明らかになり、リストが完成することになります。 それでも、本当に眠いけど急がなければいけないときや、何十キロ先の道路状況のレポートをもらう時などは、この無線は助かりました。今思うと、他人の迷惑をかける自分勝手な行為なのですが・・。 無線をやっていて楽しかったのは、ちょうど田んぼに水がはられる時期から夏にかけての時期で、通称「インスポ」(Eスポ)と呼ばれ、電波がはるか遠くまで飛んでいくのです。 「CQデルタデンマークXデーインスポ」このように呼びかけると自分の出した電波がどこかに飛んでいきます。 福島県を移動中に山口県と、静岡県を移動中に青森県と、東名高速を東京に移動中に北海道ともつながったことがあります。 また、北陸地方を走ると韓国語や中国語、ロシア語まで聞えてきます。電波の威力を感じた出来事です。 また、私の乗っていたトラックは、あの菅原文太さん主演の「トラック野郎」ほどではありませんでしたが、電飾をほどこしたトラックでした。 キャビンの上には2本のビッグホーン(ボォー!という太い音がする)と1本のヤンキーホーン(パフゥ!といううるさい音がする)。 そして夜になると、アルミ箱の荷台全体とフロントバイザー、そしてキャビン上のデッキが電飾でリレーします。 夜の街道や高速道路を走るとみんなから注目されます。そして、仲間の印とばかり他の仮装トラック(デコトラ、アートトラック)から、スライドする際にビッグホーンやヤンキーホーンを鳴らされます。 実際に「トラック野郎」に出演した、関西の「歌麿会」や「浪速会」の箱に絵が描いてあるトラックに会った時などは、興奮し感動しました。 千葉の「由加丸船団」も有名で、映画にも出演して堤大二郎さんが乗った闘犬横綱の土佐犬が描かれた大型トレーラーを東名のサービスエリアで見た時は、流石に感動しました。 話の話題レベルは別として、私はトラッカー時代も目立つのが好きでした。 明日に続きます。 予告・・<再会> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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