|
カテゴリ:想うこと
この前JT&Carolで来てたダニーコーチマーは、実はこんな知的なプログレアカデミックプロデュースもしていたのだ。 凄いアルバムなのに、このアルバム売れなかったせいで、次作はレコード会社にいじられてどうしようもないアルバム出して終わってしまった。後にブレントブルジョアって素晴らしいバンドで再デビューしてよかった。 今ならデジタル、PCのおかげでコストも低く、インディーズや自主配信で自由に好きな音楽で食べていける分、とてもいい時代になったと言える。単純に昔のアナログやCDの時代はいい、という単眼的な見方は、実は逆にとてもビジネスサイドにコントロールされざるを得ないという裏事情も孕んでいるのだ メジャーとインディーズの関係がメジャーとマイナーから、大企業と小規模センス重視セレクトショップのような関係になってきたのは、素晴らしいことです。そして、いまやインディーズがなければ大規模メーカーはアーティストの発掘すらできない時代になってしまった。 でも、今の三十代以下のの大メーカーのわかってるスタッフは、その辺を体で知ってて、上のあいかわらず最大公約数的曲で大稼ぎを狙うおっさんたちが終わるのをじっくり待ってるから、またいい時代が来るのでしょう、来て欲しいな、そんな子たちが企業論理に埋没しなければ。 日本の音楽シーンも他の分野の企業のように、ひとつを100売るんじゃなくて、10個を10ずつ売る方にいかないとなあ。欧米はとっくに10何年前からそうなのに。グラミーがなんで120いくつもカテゴリーがあるのか。これは単なる細部へのレスペクトだけではなく、そんなビジネス論理が働いているのです。欧米の芸能界の方がずっと実はマフィア的なのに、なぜそこに行き着いたか。寡占化は最後は自分たちの稼ぎも減らしてしまう事を知っているからなのだよなあ。 でも、ミュージシャンができる限られた武器は最も弱くて、でも最も強い「その人でしかない音楽」をずっと作り続け音楽を謳歌しながら、笑って耐え忍ぶことだけ。それが心ある若い音楽関係者をじっくり育てるのだと思う。彼らが「この人のためなら」と既存システムに冷静に挑めるように。 グラミーの最大の貢献は、各分野の細部に至るまでノミネートの段階で5アーティストずつ名誉を付与することで各分野のスターを生み出し、実績に弱い大衆を上手に啓蒙しているところにあります。 これからのポップスの音楽家は(クラシックに始まり全ジャンルにポップスとオーセンティックなスタイルがある)ユニクロになりたいのか、代官山の小さなハイセンスショップになりたいのか、よくよく自分の心と好きな音楽性を見極めなければならない。どちらも素晴らしい選択なのだから。 すべてが原点回帰に向かってますね。低コストでの配信やインディーズでの製作、リリースはレコードの生まれた1920年代の草創期にそっくりです。 RT @nakai_takeshi: 何と言ってもらいライブあっでの勝負の原点回帰でしょう! 未来は明るいよ。誰もが不満を持った膠着状態が破裂しなかった歴史は、なんの分野でもないから。時間の差はあっても。なにしろ大概の作り手とリスナーは純粋だから。 @doraimon513 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 26, 2010 05:18:43 PM
[想うこと] カテゴリの最新記事
|