テーマ:好きなクラシック(2327)
カテゴリ:オペラ
鑑賞日:2010年7月17日(土)14:00開演 入場料:¥5,000 D席4階(R3列) 主催:財団法人東京二期会 東京二期会/東京フィル・ベルリオーズ・プロジェクト2010 エクトール・ベルリオーズ作曲 オペラ「ファウストの劫罰」 4部からなる劇的物語(フランス語上演/字幕付) 会場:東京文化会館 大ホール 指揮:ミシェル・プラッソン 演出・振付:大島早紀子 メインダンサー:白河直子 ダンサー:木戸紫乃、小林史佳、斉木香里、 泉水利枝、池成愛、野村真弓 合唱:二期会合唱団 児童合唱:NHK東京児童合唱団 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 出演) ファウスト:福井 敬 マルグリート:小泉詠子(林美智子の代役) メフィストフェレス:小森輝彦 ブランデル:佐藤泰弘 感想: 自身の合唱本番が重なったことと、チケットの関係で約2ヶ月ぶりのオペラ鑑賞。 ベルリオーズ「ファウストの劫罰」はコンサート形式で演奏されることも多いが、今回はオペラ形式での演奏。ポイントは歌が入らない部分の演出で今回はコンテンポラリー・ダンスのH・アール・カオス主宰の大島早紀子が演出・振付となっている。 幕が開くと舞台上には階段と踊り場が重なっている、農民の歌の部分で舞台後壁が十字架状に開き、その隙間に黒服のダンサーが顔を出すのだが、斜め、逆さまになったり、一回転したりと落ちないかと心配になってしまう。 「ラーコーツィ行進曲」ではドレス姿のダンサーが踊り場で踊っている横を軍服姿の男達が階段を下りて行く。 2部の鼠の「鼠の歌」、「蚤の歌」では一転酒場の場面となり、群衆一人一人に振り付けがされており、絵画のような情景になっていた。メフィストフェレスも2階踊り場から酒場のテーブルに飛び降りて蚤の歌を歌う。軍服姿のダンサーが寝たまま階段からずり落ち最後に床の穴に入るのは、地獄落ちの前触れか。 更にダンサーは宙づり状態で踊り、3部では鉄線上を滑りながら踊り、逆立ち状態になったりと見ている方ははらはらしどおし。 4部地獄への紀行では銀色のシートが舞台一面に張られ、周囲を動かすことで地獄を表現。最後マルグリートの魂が天国に召される場面は、舞台後壁が開き、光の中から児童合唱が登場、 そして天井から光る紙吹雪が降ってくる中をマルグリートが階段を上って行くところで幕。 歌の方はファウスト役の福井敬は存在感があったが、声が重い印象で、他の役の歌声との違いがあまり感じられない。メフィストフェレス役の小森輝彦も良く歌えていたが、凄みや恐怖感が余り感じられなかった。その中でマルグリート役の小泉詠子は林美智子の体調不良でカバーから急きょの本番出演となったが、リリコの美しく良く通る声で感情表現含め良く歌えていた。 管弦楽は、アリアと重なるヴァイオリンやオーボエのソロ含め弱音部分から、地獄落ちの強音部分まで乱れなく演奏されていた。指揮者ミシェル・プラッソンのコントロールが効いているのでしょう。 全体的には、ダンスのインパクトが強く音楽とダンスの中に歌が入っていた印象。 そう考えれば、それなりに良いバランスになっていると言えるでしょう。 林美智子は次週の東フィル定演のベルリオーズ「夏の夜」のソロも代役とのことで心配だ。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.07.19 23:51:57
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