テーマ:好きなクラシック(2327)
カテゴリ:オペラ
鑑賞日:2011年10月1日(土)17:30開演 入場料:7,000円 3階(4列) 【主催】(社)名古屋二期会 (財)愛知県文化振興事業団 愛知芸術文化センター 名古屋二期会2011年度オペラ定期公演 愛知県文化振興事業団第291回公演 オッフェンバック作曲 喜歌劇「天国と地獄」 (日本語公演、全四幕) 会場:愛知県芸術劇場大ホール 指 揮:曽我大介 演 出:たかべしげこ 管弦楽:名古屋二期会オペラ管弦楽団 合 唱:名古屋二期会合唱団 バレエ:三代真史ジャズ舞踊団 バンダ:愛知県立旭野高等学校音楽部 出 演 ユーリディス(オルフェウスの妻):水谷 映美 オルフェウス(音楽院長):鈴木 俊也 ジュピター(神々の王):奥村 晃平 プルート(アリステウスに化けている):西本 佑 世間(一般世間):矢内 淑子 ジュノン(ジュピターの妻):今橋 満里子 キューピット(恋の神):北野 実果 ダイアナ(狩猟の女神):大久保 幽香 ヴィーナス(愛と美の神):安藤 岐恵 モルフェウス(眠りの神):伊藤 沙織里 マルス(軍神):堀内 紀長 マーキュリー(神々の使い):森口 紀代美 ハンス・スティックス(元アルカディアの王子):灰塚 弘 バッカス(酒の神):水谷 和樹 ポリスマン:鬼頭 愛、野網 ともみ、湯本 美穂、福井 友加里、杉浦 愛、原 綾美 感 想 名古屋にも二期会があり、オペラ公演があるとのことで秋晴れの中、栄の愛知県芸術劇場へ出かけた。 愛知芸術劇場は地下鉄栄駅の側、バスターミナルのオアシス21に隣接して建てられており、交通の便が良い。施設内には2,500席大ホール、1,800席コンサートホール、330席小ホールがあり、同じ建屋に愛知県美術館もある大規模なもの。 オペラが行われる大ホールは、馬蹄型では無いものの、3~5階席が舞台を囲むように配置され、今回の3階席からも舞台が近く感じられる。座席もゆったりして観やすい劇場だ。 ベルが鳴り場内暗くなり、チューニングの後、スポットライトで指揮者登場。 序曲は、管が若干危うかったが、木管、弦は安定しており全体的にまとまって期待が持てる演奏。 幕が開くと、中央が階段で左右が建物の壁と入り口になっている。その入口上部には上手に「アリステウス・はちみつ製造所」、下手は「オルフェウス・音楽学校」の看板が掛けられている。中央には花壇が置かれ、後の空の背景の前には板に書かれた羊が左右から動き、さながら屋内テーマパークの様。 庶民が登場するが、男声6人が「国会議員」のタスキをかけて、投票の依頼をする。そこへ世間が登場し「一向にビジョンを示せない」となじられる。 ユーリディス、オルフェウス、アリステウス(プルート)が登場。それなりに歌えているが、プルート役西本佑は声が軽すぎ、若いためか台詞、演技も今一で地獄の大王にはとても見えない。 2幕はほぼ同じ配置だが、階段は白色になり、左右の壁が太陽など描かれ天国を表す。 ここで女神達が順番に登場するが、バラツキ大。ダイアナ役の大久保幽香は、良く響くソプラノの声で抜きん出ていた。全体が歌う場面でも聞こえて来る。モルフェウス役の伊藤沙織里も良かった。その他は、管弦楽に消されてほとんど聞こえて来ない人もあり。 ジュピター役の奥村晃平は流石に重みのある声で演技含め、神々の王の貫禄が出ていた。 神々が地獄への旅へ出発する場面では、回り舞台で実物大の蒸気機関車が登場し、バンダも乗って汽笛が鳴り面白い。バンダは高校生の吹奏楽の様だが、なかなか上手い。 3幕は、丸い塔の部屋とその間に階段がつながって立体迷路のよう。 回り舞台で、場面転換がスムーズ。ジュピターの蝿の変身は、着ぐるみで羽が動き、目の部分が赤く点滅し良く出来ている。 4幕フィナーレのカンカンはジャンプやバク転もあり踊りが素晴らしい。盛り上がって幕。 拍手と伴に天国と地獄が演奏され、指揮者が客席に向かって拍手を誘い、フィナーレ部分のアンコール。その後のカーテンコールでも間奏曲が演奏されサービス満点。 全体的には演出が良く楽しめた。管弦楽は名古屋二期会オペラ管弦楽団となっており、名古屋近郊のプロや音大出身のアマチュアが集まっているようだが、最後までバランス良く、後半テンポが上がって来て良かった。指揮者の曽我大介の功績が大きかったのでしょう。 2007年東京二期会公演の感想でも書いたが、今回も歌詞が良く聞き取れない。 何を唄っているか全く判らない人もあり。ぜひ次回は字幕も入れて欲しい。 歌手の方は、主役含めバラツキが大きいのには驚き。主役級はもう少しそろえて欲しかった。 残念ながら客席は半分程度。今回チケットは劇場プレイガイドでB席を購入したが、ぴあではS、A席のみの扱い。一番安いC席はどこで買えるのか?売り切れのためかと思うも4、5階も空席が半分以上あった。 無料のプログラムの名誉会長の挨拶にも「財政的支援も容易でなく、多くの方々のご支援やご助力を切望」と書かれており、施設は良くても名古屋でオペラ公演を行うのはなかなか大変な様で。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.10.02 20:32:40
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