テーマ:好きなクラシック(2327)
カテゴリ:オペラ
鑑賞日:2016年6月5日(日)10:00開演 入場料:¥3,600 (スクリーン5・J列) 【制作・配給】松竹(株) METライブ・ビューイング2015-16 R.シュトラウス作曲 歌劇「エレクトラ」 (全1幕、ドイツ語/日本語字幕付) 会場:名古屋ミッドランドスクエアシネマ(スクリーン5) (MET上演日 2016年4月30日) 指揮:エサ=ペッカ・サロネン 演出:パトリス・シェロー 管弦楽:メトロポリタン歌劇場管弦楽団 出演: エレクトラ:ニーナ・ステンメ クリテムネストラ: ヴァルトラウト・マイヤー クリソテミス:エイドリアン・ピエチョンカ エギスト:ブルクハルト・ウルリヒ オレスト:エリック・オーウェンズ 他 感想: METライブ・ビューイングの今シーズンラスト公演を観に、小雨の中、名古屋駅近くのミッドランドスクエアまで出掛けた。 演目は初めて見るR.シュトラウス「エレクトラ」。歌劇としては「サロメ」の次の作品であり、1幕もので女性主人公のタイトルロールなど共通点が多い。「ばらの騎士」や「ナクソス島のアリアドネ」等の脚本を手がけたホーフマンスタールとの共同第1作目でもある。 冒頭フレミングの作品紹介の後、ステンメ、サロネン、ゲルプ総裁との対談が5分程あり、開演。 幕が上がると宮殿の庭だが、灰色の壁に囲まれた暗い場所。衣装は時代設定とは無関係な現代衣装で黒や灰色中心の薄汚れた色合い。下女たちが掃除していると、突然大音量のオケが鳴る。オーケストラの構成は譜面指定通りなら、116名必要とのことで、ワーグナーの指輪の108人を超えるとのこと。 このすさまじい音量の中でもタイトルロールのニーナ・ステンメの声は飛び出て聞こえてくる。1幕と言えども約100分ほとんど出ずっぱりで歌い続け、連続する高音も最後まで歌いきり素晴らしい。 本作品がほとんど上演されないのは、これだけ歌言える歌手が希薄なためでしょう。 他の出演者も皆さんオケに負けな声量で、クリテムネストラ役のヴァルトラウト・マイヤーもメゾとは思えない高音を楽々、思いを込めた歌唱だった。 100分間大音量の緊張感が続くため客席側も疲れる作品。客席は5割程度の入りで少な目で珍しい演目の影響でしょうが、このような素晴らしいマイナー作品を取り上げるのも流石MET。 既に来シーズンの公演紹介があり、本タイトルロールのニーナ・ステンメがイゾルデを歌うラトル指揮「トリスタンとイゾルデ」やフレミングが元帥夫人、ガランチャがオクタヴィアンの「ばらの騎士」等、素晴らしい演目が予定されており、今から楽しみだ。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.06.06 21:29:04
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