テーマ:好きなクラシック(2327)
カテゴリ:オペラ
鑑賞日:2020年11月15(日)14:00開演 入場料:6,000円(B席 2階H列) 【主催】(財)ニッセイ文化振興財団「日生劇場」 NISSAY OPERA 2020 特別編 オペラ『ルチア~あるいはある花嫁の悲劇~』 原作:ガエターノ・ドニゼッティ作曲 全1幕(イタリア語上演/日本語字幕付き) 会場:日生劇場 指 揮 :柴田 真郁 演出・翻案: 田尾下 哲 美 術 :松生 紘子 衣 裳 :萩野 緑 演出助手 :平戸 麻衣 副 指 揮 :諸遊 耕史、鈴木 恵里奈、小松 拓人 照 明 :稲葉 直人(A・S・G) 舞台監督 :山田 ゆか(ザ・スタッフ) コレペティトゥア:平塚 洋子、経種 美和子、矢崎 貴子 管 弦 楽:読売日本交響楽団 出演: ルチア :森谷 真理 エドガルド:城宏 憲 →吉田 連 エンリーコ:加耒 徹 ライモンド:妻屋 秀和 アルトゥーロ:伊藤 達人 アリーサ :藤井 麻美 ノルマンノ:吉田 連 →布施 雅也 泉の亡霊(助演):田代 真奈美 感想: コロナ禍での日生劇場オペラ公演。事前に「翻案」上演と書かれていたが、森谷真理さんの「狂乱の場」アリアを楽しみに秋晴れの下、日比谷まで出掛けた。 HPには下記の記載あり 「当初 NISSAY OPERA 2020 オペラ『ランメルモールのルチア』の上演を予定しておりましたが、この度、内容を翻案し、NISSAY OPERA 2020 特別編 オペラ『ルチア~あるいはある花嫁の悲劇~』をお贈りいたします。 本公演及び関連企画は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、お客様の安全のため、当劇場策定のガイドラインに基づいた対策を講じたうえで開催させていただきます。 本来は44名の出演者が予定されていましたが、2020年版は7名のソリスト、1名の俳優によって上演されます。しかも、舞台上で演じる歌手はルチアただ一人。泉の亡霊も芝居をしますが、物語としてはルチアの一人芝居です。」 上記事前案内からある程度予想通りの「翻案」演出だったが、下記驚き、違和感あり。 1)オケピットに金管楽器(ホルン、トランペット、トロンボーン)なく、 ピアノが代わりに音出し(序曲からホルン入らずピアノ音の付け足しでは違和感満載) 2)ルチア以外は全て影歌 3)プログラムは原作の第一部、第二部1幕、2幕の紹介のみ、本上演のストーリー紹介、 ナレーション等、全くなし 本公演は、オペラ『ランメルモールのルチア』を過去に観て事前知識のある観客のみを相手にしているとしか思えない。これが森谷真理さんのソロリサイタルでの演奏であれば全く問題ないのだが。 オペラ「ルチア」とはとても言えない、観客のことを考えていない、主催者側、演出家の都合の押しつけでは。 日生劇場は、今月末の東京二期会「メリー・ウィドー」でも前後左右空席での公演予定で、追加チケットの販売もない模様。オペラ以外にも、多くのミュージカルが公演予定となっており、コロナ感染者は絶対に出せないのが他の音楽ホールと事情が違うのか。 森谷真理さんは1時間30分歌い詰めにも関わらず、完璧な音程と素晴らしい歌声で、「狂乱の場」アリアは鳥肌モノだった。 他の歌手も皆さんの歌声も素晴らしかっただけに、通常のオペラ公演として観たかった、大変残念な公演、演出だった。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.11.17 21:24:26
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