鶏と牛蒡の山椒煮
家の庭には朝倉山椒の木があり、今の時期には実を付けている。ということは知っていたが、俺は今まで収穫して利用したことがなかった。ところが今年は庭に少し野菜を植えたので、毎日庭に降り山椒の匂いを嗅ぐ。さて、今日は鶏肉の細切れとごぼう(カット済み)と糸こんにゃくを買って来た。これで鶏ご飯を作ってもいいかなと思ったが、どう考えてもかしわご飯にはそれぞれの具材の1/10程度しか使わず、結局同じ具材を使いまわして煮るなり焼くなりして、おかずにしなければならない。それならばご飯とおかずが丸かぶりになるので、ご飯は白飯で炊いて、鶏肉・ごぼう・糸こんにゃくはしょう油ベースで煮込むことにした。しょう油系で煮込むと言っても鷹の爪なりコショウを加えなきゃ、減塩中の俺の味付けでは薄味すぎて美味しくないよなと考えた結果、庭の山椒をもぎって放り込めばいいと思いつく。というわけで2房(というのか?)くらいちぎって来て、枝から外して軽く水洗いして、まずは鶏肉を水煮してごぼうと糸コンを入れ、料理白だし・しょう油を投入するタイミングで山椒を粒のまま放り込む。画像では写りづらいが全体がほんのり緑に色づいて、山椒の匂いが漂い上品なさわやかさを感じる。今夜もオニスラを切って、昨日までブロッコリーもトマトもあったのにいきなり寂しくなったので、ここにウィンナーを添えるかみそ汁を作ろうかと考えたが、塩分からウィンナーになる。しかも2本くらいは必要だよなと思ったが、他におかずもあるのでそこまで必要なく、1本のためにフライパンに油を引くのも面倒くさくてレンチンで勘弁してもらう。ところで、家の庭にあるのは朝倉山椒と聞いていたけれど、普通の山椒と朝倉山椒の違いを知らなかったので調べてみた。山椒って銀杏みたいに雌雄異株なんだ。一方、朝倉山椒は雌雄一株らしい。家の庭には山椒は一本しか植えられていないので、間違いなく朝倉山椒のようだ。というか、それならば日本中で「栽培」されている山椒はほぼ朝倉山椒だろう。そして生まれて30年、朝倉山椒は福岡の朝倉(郡)の山椒だと信じていたのに、いま検索したら兵庫県養父市の特産だった。ビックリ