カテゴリ:漫画の断章
「ドラえもん」の最初の頃の単行本でドラミちゃんしかでてこない作品が何篇かあります。
これは「オバケのQ太郎」の「オバケのP子日記」(1966年女学生の友) みたいなスピンオフの 「ドラミちゃん」(1974年1月号~9月号、小学館BOOK→小学生BOOK)なのですが残念ながら独立した単行本にはなっていません。 単行本が手元にないので対応作品全部がわからないのですが 「テレビ局を始めたよ」 「ウラシマキャンデー」 「地底の国探検」 「海底ハイキング」 「ネッシーが来る」 「とう明人間目ぐすり」 「山おく村の怪事件」 がそれにあたります。 連載期間から考えて第1話とあと一話が単行本(FFランド)未収録のようですね。 単行本でこれらの話には違和感があります。 1ドラえもんが出てこない 2パパの顔が違う 3ママの体型が太り気味 4スネ夫が出てこない。ズル木というキャラが出てくる 5しずちゃんとジャイアンをのび太が別の名前で呼ぶ 6ドラミちゃんのエピソードは科学ネタが多い・・海底、恐竜、地球の核 などでしょうか。 勿体ぶってもしょうがないのですがこれは ドラミちゃんが住んでいるのはのび太の家ではない ことに起因しています。 実はのび太のいとこ(のび太のママと姉妹)の関係にある のび太郎の家なのです。 単行本未収録の話にのび太郎がのび太の家に来る話(「小学館BOOK」)がありドラミちゃんはその最後で 「私、のび太郎さんのうちに行くことにきいめた、きいめた!」というセリフがあります。 以後ドラミちゃんの出てくる話はのび太ではなく のび太郎とその家族友達の話となりのび太やドラえもんは出てこないわけですね。 当然ながら、単行本における スィッチを切って横になったドラえもんの変わりに ドラミがのび太の世話をするという「ケロロ軍曹」でパロディ化されていたページは単行本時の追加描き足しになります。 単行本化の際、のび太郎のママ(顔は別人)、カバ太(だったっけ)などは顔だけをのび太のママやジャイアンに描き直しています。 故にのび太のママがやけに太ってたりします。でも姉妹なのにあまりにてないんですよねこのふたり。 パパの方はそのままになっています。しずちゃんにあたるみよちゃんも同様にそのままですね。 ズル木はさすがにスネ夫にかきなおすには体型が違いすぎたため書き直されていません。そのためズル木が残りスネ夫がでてこなくなりました。 科学ねたが多いのは掲載誌が小学館BOOK(今のてれびくん的な雑誌) がリニューアルして小学生BOOKになり内容がウルトラマンやキカイダーなどのキャラクター中心から当時の子供の興味のひとつであったUFOや宇宙人、ネッシーなどUMAねたの多い内容になったためです。 (科学もUMAもごちゃ混ぜかいという突っ込みはさておき) 漫画はドラミちゃん以外記憶にないですね。 後の「ワンダーライフ」(小学館版のムーですね)に繋がるには早過ぎたのか6ヶ月で廃刊になりました・・・。 描き直す前の原稿はのこってないのか気になるオリジナル版「ドラミちゃん」は今、凄く読みたい一冊であります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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