・ホンダ、国内生産縮小…取引先に経費３割減要請

『ホンダは、人口減や円高、温室効果ガスの削減問題などを背景に、国内生産（売上高ベース）が世界同時不況以前から３割減の水準に落ちたまま長期化すると予測。部品メーカーに対し、固定費削減に加え、設備増強は海外を中心に行うことも要請した。』

生産能力の削減(低下)は、そのままGDPの減少につながっていきますし、それは当然税収の減少にもつながっていきます。世界経済が復調しても、どの程度生産や販売が戻るのか誰にもわかりません。貧困率はどちらかと言えば上昇していくでしょう。

根拠の一つを挙げるなら、既に技能を持っている人(高年齢労働者含む)が採用され易い環境が続くのですから、現在技術と経験を持っていない層はそこからさらに落ちていくだけだからです。そして総体としてのパイが増えない限り、全体としての賃金も上がりようが無いからです。


で、そんな中、日本の政治が何をしているかといえば、郵政民営化の巻き戻しだそうですよ。
郵便サービスだけでなく、金融や保険のサービスも全国一律にするそうですよ。
NHKのニュース９を見てたんですが、阿呆らしすぎて言葉を失いました。

そりゃ西川社長だって辞めたくなりますよね。お疲れ様でした。

賢明な判断だと思います。

勝手な推測ですが、「もうこの国民につきあいきれん。面倒みきれん」というのが正直な感想ではないかと思います。

郵政民営化を唱えた小泉をあれだけ勝たせ、それが動き始めてすぐに巻き戻す動きを止めようとしなかったのは、同じ国民なのですから。

さじを投げられて当然です。

わかってない人が多いのですが、ゆうちょ銀行は世界最大の金融機関です。
その社長をすげかえるという意味合いを、もう少し重くとらえるべきです。
全国一律にサービスを展開しろ、でも赤字を出すな、というのは矛盾した主張なのです。

本当に、もう少しだけでも、考えて、政治を捉えるべきです。

西川社長を辞任に追い込んだ亀井。
その表情は満面の笑みというものではりませんでした。
かんべえさんがいうプロレス民主主義で言うなら、技をかけた相手がリングから去ってしまい、その後をどう続けたらいいのか茫然自失としている、という風に私には見えました。


民主党さん。
いろいろ、もう少し考えて行動しませんか・・・？