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カテゴリ:ロマンス映画
こないだ洋画専門チャンネルのムービープラスで「サンドラ・ジュリアンの催淫吸血鬼」(70)という日本未公開の映画を放送していました。 「サンドラ・ジュリアン 変態白書」(1972) 監督 マックス・ペカス 3作とも500円の格安DVDが発売されていて、特典映像も収録されている、好感をもてる良い商品です。 「変態白書」の原題は「JE SUISFRIGIDE...POUR QUOI?」。フランス語はわからないけれど、JEは「私」で、POUR QUOI?は「なぜ?」。「私は不感症・・・なぜ?」というような意味だと思います。 主人公ドリス(サンドラ・ジュリアン)は大きなお屋敷の庭師をしている父親といっしょに暮らしています。ドリスはお屋敷の息子エリックにひかれていて、エリックも彼女に気がある。ところが彼のあばずれな姉がエリックに純真無垢なドリスを「やっちゃいなさいよ」とそそのかす。で、ドリスは抵抗して逃げ込んだ温室で無理矢理強引に奪われてしまいます。 そこからドリスの哀しい性の遍歴が始まります。同室になった女の子からレズの相手に誘われるが、ドリスは何も感じない。彼女はエリックに暴力で奪われたことがトラウマ(初めての時はやさしくされたいし、やさしくしてあげたいよね)になって不感症になっていた。 知る人ぞ知る、と云えるフランスの女優サンドラ・ジュリアンさんの「色情日記」「色情狂の女」「変態白書」ですが、監督は内容よりもポスターと題名が重要とか云ってるけれど、なかなかどうして内容もしっかりしたストーリーになっている。いちばんの傑作は暖かい誠実さがある「色情日記」で、つぎがロードムービーの「色情狂の女」(監督はウィリー・ロジェ)。「変態白書」は3番目のできですが、サンドラ・ジュリアンさんが好演しています。ヒロインがコールガールになった時の変態プレイが可笑しく、コミカルな味付けがされていて楽しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年06月22日 08時49分49秒
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