2476364 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

影丸@雑記帳

影丸@雑記帳

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

バックナンバー

2024年04月

コメント新着

影丸076@ Re[1]:時をかける少女(1994)(05/25) かにんこさん、こんにちは。 1994年の「時…

カテゴリ

ニューストピックス

2018年01月13日
XML
カテゴリ:ロマンス映画

 こないだ洋画専門チャンネルのムービープラスで「サンドラ・ジュリアンの催淫吸血鬼」(70)という日本未公開の映画を放送していました。
 でも、サンドラ・ジュリアンといえば、なんといっても「色情日記」(1971年8月日本公開)「色情狂の女」(1972年10月公開)「変態日記」(1973年4月公開)の3作品につきるようです。

「サンドラ・ジュリアン 変態白書」(1972)
         JE SUISFRIGIDE...POUR QUOI?

監督 マックス・ペカス
脚本 マックス・ペカス
撮影 ロベール・ルフェーヴル
音楽 デリー・ハル
出演 サンドラ・ジュリアン、カトリーヌ・ワグネール
   マリー・ジョルジュ・パスカル、ジャン・リュック・テラード
   アンヌ・ケリラン
     本編92分 総天然色 ビスタサイズ

 3作とも500円の格安DVDが発売されていて、特典映像も収録されている、好感をもてる良い商品です。
 本作の特典にあるインタビューで、マックス・ペカス監督は、このようなソフトコア作品では内容よりも宣伝ポスターと題名が観客の関心を引かないとならないのだ、とおっしゃっています。
 扇情的なポスターと題名で観客を劇場に呼び込むのだというのですが、「色情日記」「色情狂の女」「変態白書」はまさにその成功例でしょう。

「変態白書」の原題は「JE SUISFRIGIDE...POUR QUOI?」。フランス語はわからないけれど、JEは「私」で、POUR QUOI?は「なぜ?」。「私は不感症・・・なぜ?」というような意味だと思います。

 主人公ドリス(サンドラ・ジュリアン)は大きなお屋敷の庭師をしている父親といっしょに暮らしています。ドリスはお屋敷の息子エリックにひかれていて、エリックも彼女に気がある。ところが彼のあばずれな姉がエリックに純真無垢なドリスを「やっちゃいなさいよ」とそそのかす。で、ドリスは抵抗して逃げ込んだ温室で無理矢理強引に奪われてしまいます。
 お父さんがお屋敷の主人に抗議するが、あんたの娘がうちの息子を誘惑したんだとか云われて、どうすることもできず泣き寝入り。で、口封じの意味もあってドリスはパリの寄宿女学校へ入れられてしまう。

 そこからドリスの哀しい性の遍歴が始まります。同室になった女の子からレズの相手に誘われるが、ドリスは何も感じない。彼女はエリックに暴力で奪われたことがトラウマ(初めての時はやさしくされたいし、やさしくしてあげたいよね)になって不感症になっていた。
 女性と関係を持ってみたり、好きになった男と同棲してみたりするが、不感症は治らず、しまいには高級コールガールの道を選んだり。そして、彼女は思い出したくない過去を直視して対決する決断をする。やはり彼女は、あんなことをされたけれどエリックのことを愛していた。そしてエリックも彼女を愛していて忘れられずにいた。愛はトラウマを消す。ラストはハッピーエンドです。

 知る人ぞ知る、と云えるフランスの女優サンドラ・ジュリアンさんの「色情日記」「色情狂の女」「変態白書」ですが、監督は内容よりもポスターと題名が重要とか云ってるけれど、なかなかどうして内容もしっかりしたストーリーになっている。いちばんの傑作は暖かい誠実さがある「色情日記」で、つぎがロードムービーの「色情狂の女」(監督はウィリー・ロジェ)。「変態白書」は3番目のできですが、サンドラ・ジュリアンさんが好演しています。ヒロインがコールガールになった時の変態プレイが可笑しく、コミカルな味付けがされていて楽しい。
 内容の空疎な「エマニエル夫人」なんかより、この3作品のほうが100倍もすぐれている。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022年06月22日 08時49分49秒
コメント(0) | コメントを書く
[ロマンス映画] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.