整体の観方2
引き続き、症例集です。■Kさんの事例■問診表の「ストレス」欄で「なし」に丸を打ったKさん。しかしお腹を見ると、どうにもストレスがたまっていそうだ。「ストレスはありませんか?」「今は大丈夫です」「ほんとうに、ありませんか?」「・・・実は・・・」このようにカラダはウソをつかない。ぼくが見る限りではKさんのカラダは、「いろいろ厄介ごとがあってストレスもあり、小さく丸まっていたいが、仕事の責任感も強いため、とても頑張って反り返っている状態」だった。その頑張りのせいで腰の痛みが出ている。夜寝ても休まらない。だから朝に痛む。そのことを伝えると、ちょっとホッとした表情を見せた。「自分への気づき」は大きく改善につながる。今後に期待。■Iさんの事例■足が重くて仕方がないというIさん。面白いことに、どこをどう施術しても施術後には足が軽くなってお帰りになる。つまり心理的な影響の大きい症状。しかし今日、よくよく肩を見ると、奥のほうにシコリのようなものがある。「肩はコリませんか?」「こらないです」これは肩コリすら感じられない。感覚がマヒしてしまっている状態だ。そこで今日は肩周辺を徹底的にゆるめるといつも以上にお話をされ、また明るい顔でお帰りになった。つまり「肩の荷が下りた」状態。「肩身が狭い」「腹が立つ」「頭にくる」などなど、「身言葉」は研究に値する。と、まあだいたいこのような施術をしているのであります。「整体なんて、筋肉をもみほぐすだけでしょ?」なんて思っていた人には目からウロコだったのでは?とはいえ整体というのは、ほんとうに玉石混交、色々あるので、今回ご紹介したのはあくまでも「ぼく個人の事例」であることをお断りさせていただきます。