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ラスタ・パスタのレレ日記

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2007年10月20日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:音楽:ライブ

大評判になった、パット・メセニー(g)とブラッド・メルドー (p) のデユオ。
これが発展したメセニー・メルドー・カルテット。

良質な音楽のCDが2枚出ていたが、ついに、そのカルテットでの来日ツアーが実現したので、NHKホールに行ってきた。

メンバーは、

パット・メセニー(g)
ブラッド・メルドー(p)
ラリー・グラナディア(b)
ジェフ・バラード(ds)



そもそも、パット。メセニーに対するぼくの関心は二転三転している。

はじめて、パット・メセニーのギターを聴いたとき、
ロック少年だったぼくは、ギターというのはこんなに明るいサウンドを奏でていいのだろうか、あろうことか、ギターを弾きながら、にこにこ笑っていいのだろうか、と今思うと見当違いの評価。

ロック少年にとって、ギターとはひずんだ音でブルージーに響いていなければならず、ギタリストは、不良の象徴であった。

ところが、最初とまどったパット・メセニーのギター・サウンドだが、
その明るく透明なトーン、めくるめく演奏に、今度は夢中になった。

ブライト・サイズ・ライフ(1976年)
想い出のサン・ロレンツォ(1978年)
アメリカン・ガレージ(1979年)
オフ・ランプ(1981年)
ファースト・サークル(1984年



などのアルバムは大好きだった。
ライブにも何回か行った。

また、朋友のキーボード・プレイヤー、ライル・メイズと創り上げた
「As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls(1981年)では、完全に孤高の世界を創り上げており、素晴らしい、と思った。

ライル・メイズがメンバーでのライブにも行った。
しかし、パット・メセニーは、次第にギター・シンセを使う比重が増してきた。
パット・メセニーのトレード・マークともいうべき、明るくて透明感あるギター・サウンドと、バランスよく配置されたギター・シンセの音は、心地よく、
メセニーがめざす音世界には、ギター・シンセの音も多少は必要であったし、効果的でもあった。

しかし、メンバーのひとり、ベースのリチャード・ボナをお目当てに行ったメセニーのライヴ、ぼくはだんだん興味を失っていった。

それは、パットの繰り出す、ギター・シンセの音が、だんだんギターという弦楽器で出している、ということが感じられなくなってきたからだ。
ギターならではのシンセ音というのはあると思う。

しかし、シンセ音が、キーボードから出ているのか、ホーン楽器から出ているのか、はたまたMIDIサウンドのプログラミングの音なのか、が判然としなくなってくると、ライブでギターをスリリングに弾く、という醍醐味が失われてしまう。ぼくは、そう感じて、ちょっと前頃のパット・メセニーには少々関心が薄れていた。

ところが、ブラッド・メルドーという男が現れた。
パット・メセニー・フリークだった。
年齢差は16歳。パットよりずっと若かった。

この彼と偶然のように出会ったパット。
ふたりは旧知の仲のように意気投合し、デユオ・アルバム
「メセニー・メルドー」を発表(2006年)

ここでのメセニーは、まるで自分の分身のようなメルドーとのデュオに触発され、以前のアコースティクな響きが復活していた。

このアルバムで、何曲か、ベース、ドラムスが参加した曲があるのだが、当然の流れのように、今度は4人によるカルテットのアルバム
「メセニー・メルドー・カルテット」(2007年)が発売された。

このCDは、ぼくが久しぶりに愛聴するパット・メセニーのアルバムとなった。

そうした流れでのカルテットの来日ツアー。いかない手はない。

当日のNHKホールは、熱心なパット・メセニー・ファンとも言うべき人たちであふれていた。ジャズともロックとも種類の違う客層。
まさに、パット教の信者達、といったら言いすぎだが、パットを心から愛しているとおもわれるような人たちで、いっぱいだった。

さて、演奏された曲目だが、最初にパットとメルドーふたりだけがステージに登場し、ギターとピアノのデュオを演奏した。

メセニー・メルドー中
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メセニー・メルドー/パット・メセニー,ブラッド・メルドー[CD]
パット・メセニー&ブラッド・メルドー/メセニー・メルドー
 メセニー・メルドー / パット・メセニー&ブラッド・メルドー


このパートでは、
01. Unrequited 
02. Airegin 
03. Annie's Bittersweet Cake 
04. Make Peace


が演奏された。

パットの繊細で、透明感あるギターに、メルドーのピアノが寄り添い、また補完しあいながら音楽が創られていく。メルドーのピアノも透明感があるが、同時に輪郭もはっきりしており、ふたりで、陰影がありながら、けっして暗くないサウンドが創られてくる。

まるで、心象風景のような音楽だ。
ちょっと異色だったのは、2曲目の「エアジン」はソニー・ロリンズの曲で、曲名を逆さから読むと、「ナイジェリア」。
しかし、ステージ上の音楽の流れはスムースで、デュオCD「メセニー・メルドー」から選ばれた他の3曲と違和感なく演奏された。


4曲目の「Make Peace」
で、ちょっとパットのギターのトーンが変った。ちょっと音色を変えた感じでおだやかに流れるサウンドになった。

(2に続く)






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最終更新日  2007年11月29日 20時25分48秒
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