経済学者「貧乏人にカネをばら撒くのが公平で効果的だ」
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/2xxx-xxx-xxxxx/se1/00m/020/055000c
経済学者サマが言うには
「消費税減税,ガソリン補助金(トリガー条項),所得税減税は、高所得者が得をして不公平で非効率的」
なのだそうです。
『補助金による恩恵は「最上位所得者は約5万円の軽減があり、貧困層は約3万円しか軽減がない」から、高所得者が得をして、貧困層には恩恵が少ない』っていう分析は、アタマおかしくないですか?
最上位所得者って、具体的な金額がわからんけど、年収億円単位のひとたちでしょ。そんなひとたちが5万円軽減されて「恩恵がある!」って思うか?
貧困層(最下位層)の具体的な年収はわからんけど、まぁ非課税世帯ってやつなんでしょ。それが3万円も軽減されたらめちゃ助かるじゃん?
ガソリン価格を補助金やトリガー条項で抑えたら、「クルマを使うひとばかりが得をして、使わないひとが損をするから不公平」なんですって!
現代日本社会で、実際に運転をするかどうかではなく、クルマ社会に関わらないひとって存在する?
宅配便,タクシー,バス,病院の送迎,物流とあらゆるものにガソリン価格って反映されてるよね。ガソリン価格を抑えると、アマゾンみたいな通販をたくさん使うひとが得をして、徒歩でスーパーでお買い物をする人は損するとか、そういう話がしたいの?スーパーに搬入される商品は、ガソリンを使ったクルマが運んでることを学者センセイはご理解していないのかな?
言うに事欠いて「ガソリン価格の補助金は、自動車を使わないひとにとってはまったく恩恵がない」のだとか、どこの山奥で霞を食ってる仙人学者センセイなんですかね?
ウチの病院は患者の送迎に無料の巡回バスを出してるけど、ガソリン代価格でヒィヒィと悲鳴をあげてますよ。自動車を使わない身障者やご老体には、恩恵がないですかね?
大学の教授センセイってば、徒歩圏内に病院も役所もスーパーもあるような富裕層な街の住人のことしか想像できないのかなぁ?
そりゃあ、補助金がある特定の品目に使われるのは不公平感があるというのは理解できる。たとえば新聞。うちは読売新聞を購読してるけど、これが「新聞代の価格を抑制するために補助金使います」って言われたら、「そりゃオカシイ」って思う。
でも、ガソリンを「特定の品目」って考えはおかしいくないか?
最近、いわゆるビジネス雑誌で「消費税減税で得をするのは高所得者だけだからやらない方が良い」「所得税減税は所得がないひとに恩恵がない」とか、なんか支離滅裂なことをみかける。それって、「税金を搾り取って、貧乏人にばらまくのが公平で平等で効率的な素晴らしい政策」ってもっていきたいのがあからさま…。
【現役世代「控除ナシ社会保障マシマシ消費税マシ助成金スクナメ復興費マシ森林税マシ」】
うちの病院って、場所的なものなのか、そんなに貧困層が受診することがない。どういうことかって言うと、小児科を受診するのに、母親が運転してくるし、まぁちゃんとした服装で、ちゃんと化粧してるお母さんが受診する。子供たちも、幼稚園の制服だったり、ちゃんとした服装で受診する。長いことそんな感じだったのだけど、実は近年になって「保育園の園医」になりました。子育てしていればわかるけれど、保育園と幼稚園ってちょっと違う。言ってしまえば、「ある程度の収入があると幼稚園」「収入が低いご家庭向けが保育園」と言える。でも、未就学児の医療は、平等で公平になってるので、「園医のいる病院」を受診するようになったわけです。
そうすると、膝に穴が空いたズボンとか、肘の擦り切れた上着で受診する子がいる。別に子供にオカネをかけない家庭だとか、虐待してるとかじゃない。いや、本当に子育てが大変な家庭がある。でも、共働きである程度の稼ぎがあると非課税世帯じゃない。そんな負担ばかりがマシマシな世帯は、ちょっとした軽減でもめちゃ助かるのに、「3万円しか補助されない」ってなんじゃその言いぐさは?って思うよ。「金持ちは5万円も補助される」って、そんなの、それはそれ、うちは3万円でも助かるんだから、やらないよりマシって思うさ。