テーマ:海外生活(7781)
カテゴリ:我が社のないしょ話
昨日の日記を読んでくださった方々にはご心配をおかけして、すみませんでした。
追記をする、なんて言っときながら、いろいろあって出来ませんでした。(マッシモコジモが昨日納期の仕事を昼食後まですっかり忘れてたとか(ナポリ人だし)、で残業になったとか、それが2週間も前にもらった仕事だったなんて社長には言えない。) 我が社は通常は昼の1時から1時間の昼休みである。 しかし、社長からは一向に連絡は来ず。。。。 1時10分前にもなると、わたしたちの間で「あきらめムード」が漂っていた。みんなでどこに昼ごはんを食べに行こうか話し出す。 1時5分前。電話が鳴った。秘書のアンナマリアが取る。やっと社長だ!! 社長せかせかした口調で「わたしはちょっとミラノに着くのが遅くなりそうだ、だからトラットリアで集合ってことで。」と電話を切ろうとする。 アンナマリアは慌てて「ま、待ってください!わたしたちどこのトラットリアかも、何時に予約かも知らないんですよっ!」 社長「あれ、言ってなかったか?予約は1時だ。トラットリアは。。。ラゴスタ広場のところのある通りと同じ名前だ。説明がややこしいなあ。このあいだ、グラッツエラ(会計士のおばさん)とそこの話をしたから彼女が知ってるよ。じゃ。」と電話を切ってしまった。 アンナマリアのまわりに集まってダンボ耳になっていたわたしたちはいっせいに時計を見る。1時3分前である。ラゴスタ広場はちと遠い。 「みんな~ぁ!急いで!!」アンナマリアが金切り声をあげ、社員全員いっせいにドアの前に集合する。 アンナマリア「あら、フェデリカは?」 マテオ「トイレに行ったよ。」 この急いでいる時に!! フェデリカがトイレから出てくるのを待って全員避難訓練のように列をつくって会社から出た。 「たぶん、あそこのことだと思うのよ・・?」と自信のないグラッツエラを先頭にわたしたちは進む。彼女しかトラットリアを知らないのだ。 グラッツエラ「あ、ちょっと待って。」とタバコ屋さんの中に入った。 え?まさかタバコ屋の中じゃ食べれないでしょ? 社員全員でタバコ屋の前でたむろすること数分、グラッツエラが出てきた。 「ごめん、ごめん。タバコを買う列がすごかったから。。。」 。。。。ってこんなときにタバコを買ってる暇ないでしょ! こうやってだらだらわたしたちは進み、やっと社長が予約した(らしい)トラットリアではなく、オステリアの前に着いたのだった。みればミラノで有名なジャズ専門のコンサート会場「ブルーノート」の隣。めちゃくちゃわかりやすいところやん! ここでちょっと解説: リストランテ:たいがい4つ星以上のホテルの中なんかになるいわゆる「高級レストラン」。うまいが高い。 トラットリア:郷土料理とか家庭料理をつくるこだわりレストラン。感じはいいところが多いけどちとお高め。 オステリア:本来は「居酒屋」。でも、日本のそれとはすご~く異なる。たくさんの種類のワインがあって、それらにあわせた料理を食べさせる。田舎に行くと地下ワイン貯蔵庫を持っているオステリアも多し。 ピザレストラン:庶民の利用度が一番高いレストラン。ピザやパスタが気軽に気軽なお値段で食べられる。お味は。。。ピザなら電気オーブンより、薪を使ったかまどを持つところのほうがおいしいし、パスタやソースの味はコックの腕次第。 BAR:いわゆる喫茶店。でも日本みたいに時間つぶしにゆっくりするのはよっぽどの常連にならないと難しい。コーヒー、ちょっとしたアルコール、パニーノなど。 中華、ファーストフード:ジャンクフード好きなうちら貧乏人はこの辺の利用率が大いに高し。特にファーストフードは南米では高いのでここは彼らの憩いの場である。 おそるおそる中に入るなり「待ってたんですよ!?もうリサーブしていた席をキャンセルしようかと思ってたんです!」と店の主人に怒られてしまった。だって、わたしたちが到着したのは1時半近く。くそ~、社長め! なかなか雰囲気のいいオステリアである。さすがオステリアだけあって、まずはワインを選ぶ。赤、白、赤発泡、白発泡の中からおまかせで赤を選ぶ。もちろんエミリア産。 左はミラノのあるロンバルデイア州の下のエミリア州、ピアチェンツァからパルマにかけての名物、ニョッキフリット。巨大ラビオリです。この中に右の(ほぼ食べつくしてますが。。(汗))サラミやハム、野菜の酢漬けをはさんでサンドイッチのようにして食べます。 マッシモコジモが手にしてるプリモのお皿はきのこのタリアテッレ。エミリア州はパスタがおいしいんです。写真はUPしませんでしたが、わたしは洋ナシとくるみ、パルマチーズ(パルメザンチーズ)のリゾットをいただきました。どっちもおいしかった! セコンドには肉やソーセージのグリルてんこ盛り。写真はないけどボリュームたっぷり。 社長もプリモが始まる前に着き、午前中、産婦人科に行っていたミリアムも遅れて着いた。 ここで、みんなの素顔を初公開! 当然、今までのストーリーの中の登場人物たちが写ってますが、誰が誰なんて皆さんの妄想をだいなしにするようなことは書きませんよ! いつも思うのはこいつらヨーロッパ人っていくら飲んでも酔わないなってこと。同じ肢体を持つ人間なのに、ここまで体組織が違うの? わたしは飲むとじっとしてることが我慢できなくなる。あんまりみんながしらふなんでお皿とグラスをナイフとフォークでたたいてクリスマスソングを日本語で歌っちゃったよ。 そしたら、まわりのテーブルも歌い始めた。やっぱり忘年会、いや、クリスマス会はこうでなきゃ!! 社長「いや、君は毎年クリスマスは笑わしてくれるよな。」 ありがとう、社長。あなたの言葉を励みに来年も芸に磨きをかけます!! この日記を読んでくださっている皆さんにも乾杯!メリークリスマス!! ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 今日の日記がおもしろかった方、愛のクリックお願いします! 人気blogランキング 今日はちなみに70位ぐらいをウロウロしてます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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