つれづれなるままに

昨日に引き続きこのテーマで書きたいと思う。昨日クリミア自治共和国の議会は「ロシア連邦の構成体となることを決議」し今月30日に予定されていたクリミアの地位に関する住民投票を16日に前倒し実施することを決めたと報じていた。

本日の初めは、やはりこの件に関してであろう。だが、まず、そのためにはクリミア半島の歴史等を少し紐解いておかなければならないだろう。先日、産経新聞紙上に掲載されていたQ＆Aから抜粋、編集して引用させていただく。

なぜ国内が分裂するのか？？？

・古くはタタール系のクリム汗国が存在したが、その保護国だったオスマン・トルコと帝政ロシアの戦争を経て、ロシアが１７８３年に併合した。戦略上の要衝で、英仏トルコとロシアが戦ったクリミア戦争（１８５３～５６年）の舞台ともなった。第二次大戦期にはタタール系が「対独協力」のかどで中央アジアに強制移住させられ、この間にロシア人が大量に入植した経緯がある。

・旧ソ連のフルシチョフ書記長が１９５４年、ロシアによるウクライナ併合３００年を記念し、クリミアの帰属をロシアからウクライナに変更したためだ。この決定はソ連崩壊後になって両国間の問題となったが、９７年にはクリミアがウクライナ領であることが確認された。ソ連時代からあった黒海艦隊の艦船はロシア８１％、ウクライナ１９％の比率で分割し、ロシアはセバストポリの基地を租借することになった。

以上引用

我が国は、ポツダム宣言を受諾し、陸海軍は武装解除を行う決定をしたのち、北方四島にソ連軍は侵略行為を始め、そこに住まう日本人をすべて追放したことを想起される方もおられるのではないだろうか。また我が国の満洲への入植を想起された方もおられよう。だが、我が国の場合にシナ人を追放していない（五族協和というスローガンはそのことを示している）

朝鮮半島において、我が国は「ハングル」を広めることに尽力し、朝鮮におけるあいさつ等の風習も学校で教えている。いまだに言葉を奪った、歴史を奪ったなどという嘘がまかり取っている有様である、

少し、満洲国についても、まだわが国内では誤解が多い。いかにも日本人が肩で風を切り、その他の民族を支配下におさめていたように考えている人は少なくないであろう。

だが、上田トシコさんの描く「フイチンさん」というアニメ全3巻をお読みいただくと、その印象はがらりと変わるはずである。ちなみに

アニメ　フイチンさんの予告編　youtube
http://www.youtube.com/watch?v=Np759iZEEio

からその雰囲気は少し伝わると思う。

一時、「はだしのゲン」が学校図書館で閉架措置になったということが話題となったが、私は、是非小学校でこの「フイチンさん」というアニメが、上映されたり、図書館に置かれることを願っている。保守派の中には「はだしのゲン」に関してその内容に対して批判的なものがあるようだが、我々「保守派」は果たして、この「はだしのゲン」に対抗できるようなものを世に生み出したのかということにもう少し心を砕くべきであろう。小林よしのり氏の描いた漫画はあるが、まあこれを読むには相当の気力が必要であり、氏自身が大学生でもなかなか読めない内容だと言っているほどであるから、大学の図書館ならいざ知らず、小中学校において、常備したほうがよいなどと私は言えない。

どうも保守派は、小さいお子さんが読むということを意識せずにこれまで活動してきたことに反省すべきであろう。

もっとも、正月の風景などの挿絵に国旗が掲げられている書物などもあるにはあるが、やはり「日教組」を攻撃するだけではなく、子供達に楽しんで読んでもらい「本当はこうだったんだよ」という活動が徹底的に不足しているように思う。その点、私は、この「フイチンさん」というアニメはふさわしいものと思う。

このような脱線したことを書くから、どうしても長くなってしまうのだが。。。

ここで我が国として教訓とすべきは、今外国人労働者の受け入れなどが話題となっているが、移民政策を推進するかどうかについては、よほど慎重に検討しなければならないということである。さらには外国人に例え地方における参政権などというものをいったん付与してしまえば、取り返しのつかない事態になりかねないということであろう。現在、対馬に関しては、韓国は新たな領土侵略のターゲットとまではしていない（まあこれは竹島に口を挟ませないために、一部が騒いでいるにすぎないものと思う）が、外国人に地方参政権ないしは住民投票の権利を付与するなどすれば、対馬において「韓国編入への決議」などがなされる可能性は否定できない。勿論、これは「参考意見」に過ぎず、一地方議会棟で決定したところでそれが即領土への編入などにはならないのは、ウクライナの例でも同じである。

今、米国において韓国系あるいはシナ系米国人がそれなりの役職に就いたり、住民が増加していることによって「慰安婦像」なるものが建てられている。やがてあと数十年もたてば、米国は現在マイノリティと呼ばれる人たちとの人口構成比は逆転するといわれている。現状シナから大量に流入しているとみられるシナ系米国人の影響を受けた大統領が誕生する日もあるかもしれないのである。それよりも喫緊の問題として州政府という我が国ではほとんどその統治機構が分からない一種の一種の独立国家として法制も修平という軍組織すら持つ政体にあこがれる不思議な人たちもいる。度国粉などは、300諸侯がそれぞれ分離していたものをビスマルクが統合したことによって出来上がった国家である。我が国と全く国の成り立ちが異なるものを導入しても意味がないことをなぜ理解しようとしないのであろうか？？？

州政府に我が国の県などとは比べモノとはならない強い権限があるのである。だからこそアメリカ合衆国というのだが。。。その弊害が「慰安婦像」であり、TPPにおいても問題となる公共事業中央政府に従う必要がない、公共事業などが存在するのである。米国は州政府単位で考えればほとんど外国企業の参入を認めてなどいないのである。

だが、そのような議案が可決されたとなれば、韓国紙やマスコミが騒ぎだし、「住民の意思を無視するのか」「人権侵害行為」と世界中に非難を浴びせてくるであろう。それでなくとも、英国、独国、ベルギー、カナダなどで、分離独立を唱える動きがある。（独国は旧東独国住民が歴史を消され、生活水準が旧西独国との間で格差があることを問題視してのものである。これは万一朝鮮半島が統一された場合にこれ以上の動きとなるであろう。なぜなら韓国と西独国の国力の差から生じるからである。そしてその場合に南北共通の敵として我が国が当て嵌められ、南北分断は日本の責任という言い掛かりをつけてくるものと思う。だが事実は違う、日韓併合から朝鮮半島の放棄まで統一した朝鮮であったことを考えていただければわかるであろう。冷戦下ということと、米国が朝鮮半島について無知で朝鮮半島を委任統治すればよいと考えていたからである。その隙をソ連が突き金日成なる何だか本当はわからない人物を反日闘争の英雄として北朝鮮を作らせたのである。米国が朝鮮半島を委任統治領にすればよいと考えていたということは、この時点で朝鮮半島には独立し国家を運営する能力がないと考えていたのである。だから朝鮮半島における引き渡し交渉相手に米国は朝鮮仮政府ではなく大日本帝国政府を指名してきたほどなのである。）

「民族自決」これは理想主義者とされる（その化けの皮は昨日剥いでおいたが）ウィルソンが提唱したことになっているが、いかに難しく、今なお残る問題なのかも示しているといえよう。シナにおけるチベットや東トルキスタン、南モンゴルなどへの漢民族の大量移住、宗教・言語への弾圧、それぞれの民族の男性を安い賃金（シナ語を話せないという理由）で酷使し、漢民族とのみその民族と結婚させる民族浄化措置など世界は全くこれらの問題についてはそれぞれの思惑でご都合主義でしかない。これはテロ・侵略についても同じである。

いまだに、住民自治・テロ・侵略の確定した定義などはないということを示しているであろう。

私は、侵略されたと考える側が、「侵略行為：という言葉を用いるのは当然のことであると思う。だが、その考え方がすべてに適用されるべきなのではないと考えているし、今現在なおそのような状況なのである。もう少し「大東亜戦争が侵略戦争」であったという人たちには考えてもらいたいと思う。なぜ現在なお侵略を続け、民族浄化を行うシナを非難しないのか。そしてそのような行為を行っているシナに我が国は侵略国呼ばわりされる必要はないということに気が付いてもらいたい。現在、ナチスと同じことをやっているのは、シナである。そして今回の件で国際社会も理解したであろうロシアである。

先の大戦を我が国で「民主主義国対全体主義国」などという描き方をいまだにしている人もいるようだが、当時連合国にソ連という全体主義国があったのを忘れていないだろうか？？？我が国では戦争中も選挙がなされている。我が国とソ連どちらが民主主義国であったのかは自明であろう。大政翼賛会があったというが、それ以外にも尾崎行雄などの政治家は当選しているのである。

今一票の格差を基に死に票なるものが叫ばれているが、どの国に一票の格差がないかご存じだろうか。北朝鮮である。何しろ各選挙区？に一人しか立候補しないのだから氏に票などというものがないのである。（まあ0.何パーセントはあるようだが）

また脱線してしまったが、外国人労働者受け入れ、移民政策などというものは、国家の統一性にかかわる重大問題であり、経済的側面だけで損か得かで測るような問題ではない。ということである。

本当は、本日は資源問題を書こうと思っていたが、そのような余裕はないため、もうj一つウクライナ情勢から見える

大陸国家（ランド・パワー）と海洋国家（シーパワー）の海に対する認識について書かせていただく。

シナの第一列島線、あるいは南シナ海、東シナ海などに対する動きを見れば一番わかりやすいと思うが、大陸国家は海を大陸同様「面」で考えてくるのである。その一方で海洋国家というものは「線」ルートで考える。という特徴を持つ。「黒海のロシアの内海化」を考えてもらいたい。

我が国では、宗谷、津軽、対馬東水道、同西水道及び大隅の、領海の幅が通常の12海里でなく3海里にとどめられているが、これは国際ルールとしては海洋国家のルールが現状適用されているからである。だからこの海峡を他国も自由に航行できている。これを12カイリの領海とすれば、他国の船は自由通過できなくなる。その場合に、ロシアやシナの側から日本列島を見ればどうなるか。太平洋に向けての巨大なダムのように見えるであろう。そのようなことを避けるがためルートとして確保しておいているのである。国内法で12カイリの領海設定というのは、我が国にとって大きな対抗策を持っているともいえるのだが。。。まあそのようなカードは我が国にはある。という程度でよいだろう。だが、万一シナが台湾を侵略した場合は台湾海峡は完全にシナの管轄下に置かれるであろう。現状南シナ海で問題になっているのはこの面と線という問題である。南シナ海全体をシナの領海のように考えるからである。それを空域にまで及ぼそうとしているのが、シナが昨年一方的に引いた線なのである。これは断固として認めてはならないということは理解いただけるものと思う。

台湾海峡を通って我が国は中東から原油などの資源を運んでいる。通過できなければ、遠回りせざるを得ず、輸入コストは高騰するのである。

いかに我が国にとって台湾が大切なのかということも理解いただけると思う。

次回は、資源について書かせていただきたい。

文責　上田　和哉