Bさんのスターティングオーバー
寒くて天気の悪い5月だったが、久々にちょっといいニュースを聞いた。Bさんがゴルフのレッスンプロになったというのだ。数百人中4人合格の一人として立派にプロ試験にうかったらしい。Bさんはパトンで10年続いた日本食レストランを去年閉め、プーケットタウン郊外でタイ料理屋をやるとは聞いていたけれど、あのカツカレーにずいぶん励まされたワシとしては寂しかったし、急に老け込んで見えたBさんが心配でもあった。60代になって新しく仕事を始めなければならないっていうのは、やっぱりたいへんだ。親分肌のBさんが気弱になっても仕方ないといえば仕方ない。そのBさんが、プロ資格をとってレッスンプロになったというのだ。お店をやっている頃からゴルフコースにいるほうが長いんじゃないかというくらいゴルフ好きだったし、優勝トロフィなんかもいくつも並べる腕前だったから「芸は身を助く」を実践したことになる。その気になればいつからでも遅くないんだってお手本がそばにいるだけでパワーがわいてくるじゃありませんか。たとえ遊びだったとしても情熱を向けることって一芸になるのだ。次回プーケットに行ったら、Bさんにおめでとうと言いに行こう