Good-bye AWD
4月30日、6年間勤めた会社を辞めた。ほんとにぎりぎりまで通常業務をしていたのは、あまり余分なことを考えたくなかったからかもしれない。この先の不安とか、友達と別れる寂しさとか、そんなこと。最後の数ヶ月、ボスにずいぶん憎まれ口もきいたけど、最後の最後、挨拶するときはやっぱりウルッときた。すごく面倒見のいい人だったし、一から一緒にWEBサイトを立ち上げていったのだ。既にある他社のサイトを見ながら、ボスの家で妹とJさんもまじえて、ああしよう、このほうがいいと話し合ったものだ。そしてできたのがgoto.phuket.com。命名したのはワシ。コーポレートデザインになった今も名残を残している。1年後にtropicalphuket.com、これもワシが命名した。なんだかわが子のように可愛いんである。Hと一緒に立ち上げたのはgoto-hongkong.com, goto-singapore.com, goto-chiangmai.com, goto-asia.net。3ヶ月でやれといわれて、二人でずいぶん残業した。全社を上げてのオリエンテーションてのもあった。これまたHと二人でJapanese teamの仕事紹介をした。いつのまにかHはPower Pointを駆使して、他のチームに負けないものを作り上げてくれた。発表のその日、上がっちゃってカミカミのワシが情けなかった。その時、サムイのアンドレのオフィス紹介も面白かった。3人のスタッフ紹介の後、One moreと紹介されたのが犬のシーモアだった。アンドレはドレッドヘアのオーストラリア人。彼のレイドバックした雰囲気がサムイオフィスを盛り上げた。1年に一度のスタッフパーティー、最初の2年はプーケットカントリーのクラブハウスとクラブアンダマンでラッキードローが中心のパーティーだったが、その後1泊2日に変わった。タイムアンにあるホットスプリング リゾートへ3回、コーラル アイランド リゾートへ1回。会社はどんどん大きくなりつつあり、KLやバンコク、そしてサムイと全社上げてのスタッフパーティーが2回あった。チームビルディングのゲーム、仮装してのディナー、真夜中のプール際での飲み会、みんな無邪気に本気で遊んでいた。1日中大笑いしていたのを覚えている。プーケットへ来たばかりのころ、ボスの車に同乗して通っていたが、その時「どんな時に幸せを感じる?」と聞かれたことがある。ワシは「風を感じる時」と答えた。そして道路右側に続く椰子の木が風に揺れるのを見ながら、いつかこんな風景と別れる日がくるんだよなぁと思ったのを鮮明に覚えている。あれから6年、その日が来たのだ。Nさん、Aちゃん、サオ、腹いっぱいのランチをありがとう。サイ、モー、レイ、可愛い猫の貯金箱をありがとう。ボー、オイル、パーン、ジョーブ、アール、手の込んだ可愛いカードをありがとう。ピック、ビーズのポーチをありがとう。ヤー、わざわざ猫の線香たてを持ってきてくれてありがとう。モック、「タイで困ったことがあったらきっと電話してね、きっとだよ」と何度も念を押してくれた。ありがとう。スカイプでKLにきたらまたチャンドルを食べさせてあげるよといってくれたMr チャン、ありがとう。元気で、グッドラックと返してくれたシルビア、アグネス、リー、ありがとう。そしてタット、ジャック、ガン、エム、タックタ、ディナーをありがとう。笑顔で送り出してくれたみんな、ほんとにありがとう。ワシはプーケットに来てよかったと、心から思う。みんなみんな、ほんとにありがとう。