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仙台の学会、二日目である。
とりあえず、二日酔いでともすれば永遠にあかないんじゃないかと思わせがちな 両目をなんとかこじあけて、朝シャワーで脳の覚醒レベルを最低限でも活動可能 な領域に持って行って、タクシーにのって学会に出没する。 でもって、午前中のシンポジウムを聞く。 シンポジウムで聞いていて個人的に一番おもしろかったのはExosomeの 話だろうか?CHMP2とかTsg101とか、Piyotaがなじんだタンパク質の名前が 出てきて急に眼がさめた、という感じだろうか。ちなみに、おなじセッションの なかにあった岩田想先生のGPCR結晶化のセッション、楽しみにしていたのだけ れども、代理の人の発表ということもあり、迫力に欠けて残念だった。 ちょっと見、微速前進中だが明らかな進展はなかったかのような発表。 だが、モノがGPCRとなると、その(進展がない)という発表のポーズすら 特許化を絡めたフェイクかもしれない、という気もするし・・・ でも、会員として、蛋白質科学会のファンとしては、(そーゆー世俗的損得よりも 学会自体を、年会を(シンポジウムを)目いっぱい盛り上げるような発表を 各スピーカーにはお願いしたい)、なんちゃって。 その意味で、タンパク3000があちこちで叩かれで、シンポジウムで話しても 批判的コメントしか来ないかもしれない、と思われてもしょうがないにも かかわらず、きっちりと発表する横山先生は偉かった。 (どうでもいいけど、Piyotaは、少なくともタンパク3000のなしえた成果 そのものについては、一部のヒステリックな世間ほど批評的ではない。そういう ことは明日のワークショップで発言しようっと。) まあいいや。 仙台は大荒れの大雨になる。東北大のYT先生がアレンジしてくれて、旧京極研 関係者のみんなとイタリア料理に舌鼓を打つ会に参加する。というかYT先生が Piyotaにラボ独立のお祝いの会を開いてくれたのだけれども。YT先生どうも ありがとう。大雨のせいで店にたどりつくまでにずぶぬれになったけれども、 お店(リストランテ・アントロジーア)の料理は すばらしかった。ここは本格的な味付けのイタリアンが楽しめて、しかもワインはなかなか 素敵で、カクテルも飲める、というバーカウンターが美しい粋な内装の店である。 昔話に花を咲かせ、ワインをたっぷり堪能した。 久しぶりに読書備忘録。 恩田陸の Q and A この本はとってもトリッキーな語り口でどんどん描かれているのだけれども、 読んでいて話の進みがじれったくていらいらするのに、そのいらいらが実は 恐怖を醸成するための絶妙の栄養分となっている、という、怖い話なので ある。 大型のショッピングセンターで起こった原因不明のパニック現象。パニック のなかで被害が拡大し、事故死者がでていく。その原因究明。だが、それだけ で単に社会ミステリーを描いているわけではない、事件の合間に垣間見える、 恩田陸独特の非日常的なもの・こと。ありそうで、なさそうで、こわい。 久しぶりに読んでいて怖いとおもった一流のホラー小説なのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.06.17 18:13:48
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