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テーマ:普通の日記(11629)
カテゴリ:ニュース
虐待のあった知的障害者施設は変われたか 西興部村の事件から1年 出向職員に聞く<デジタル発> オホーツク管内西興部村の知的障害者らが 入所する施設「清流の里」で、 職員6人が入所者13人に対し、 虐待を繰り返し行っていた事件が発覚してから1年。 社会福祉法人「はるにれの里」(石狩)職員の 中野喜恵さん(58)=西興部村出身=は、 今年2月から清流の里に出向し、 生活支援課長として施設の立て直しに取り組んでいる。 虐待のあった施設は変わることができたのか―。 中野さんに聞いた。 (報道センター 高野渡) 清流の里の虐待事件とは 2022年5~6月にかけ、社会福祉法人に「にしおこっぺ福祉会」が運営する入所施設「清流の里」で、職員6人が入所者13人に対し、お盆にこぼしたご飯を食べさせたり、体を無理やり引っ張ったりする虐待をしていたことが昨年12月に発覚した。村は身体的虐待や心理的虐待38件を認定した。職員6人は昨年12月26日付で懲戒解雇された。6人は暴行容疑で書類送検され、うち5人が略式起訴された。複数の職員が繰り返し虐待をしていた実態は、道内の福祉関係者に衝撃をもたらした。人手不足に対応するため、昨年12月から今年2月にかけ、北海道知的障がい福祉協会(札幌)は延べ14人の職員を派遣した。 ■虐待の背景にコロナ禍 ――清流の里になぜ出向したのですか。
「北海道知的障がい福祉協会から声がかかり、推薦を受けて2023年2月に出向しました。24年3月までの約1年間です。私は4年前から、自分の体を傷つけてしまうなどの行為をしてしまう『強度行動障害』など支援が難しい人たちへの対応について、現場に入って助言するコンサルタントの仕事をしています。適切な対応の仕方が分からないと、無理やり体を押さえつけるなどの虐待につながるからです。強度行動障害の支援者を対象にした国の研修も担当しています。そうしたことから声が掛かったのだと思います。清流の里では、入所施設のほか、生活介護事業所などの業務を取り仕切る生活支援課長を務めています」 「清流の里」での取り組みについて語る中野さん なかの・きえ 1965年生まれ。興部高校、文化女子大学室蘭短期大学(現在は廃止)を卒業後、知的障害者の児童入所施設や保育園で働き、2001年に「はるにれの里」職員になった。生活介護事業所「ぼぬーる」所長などを歴任し、自閉症のある人の支援などに長年携わってきた。19年から強度行動障害の人の支援の仕方などを助言する「特別な支援に関わるプロジェクト(STP)マネージャー」。福祉業界を目指したのは、農協で働く父が知的にハンディのある同僚を連れて毎日のように家でご飯を食べ酒を飲み、交流していたことがきっかけで「自然と福祉を志していた」。 ――新型コロナウイルス禍で入所者が家族と接する機会が制限されたことで、虐待が発覚しにくい側面にあったと指摘されています。コロナ禍の影響をどう考えますか。 「コロナ禍で家族との交流も減り、外部の目が届きにくい状況でした。また、職員の研修は、オンラインで話を聞くことだけになっていました。虐待に関する知識も十分ではなく、利用者が暴れ出した時の対応やコミュニケーションの仕方が分からなかったことも、虐待の要因の一つだと思います。利用者について職員が話し合うケース会議や朝礼も開かれておらず、職員間の意思疎通も不十分でした」... この記事の続きをお読みいただくには、購読申し込み、 [北海道新聞] 西興部村の清流の里。知的障害者ら約40人が入所する 少しずつでも態勢が改善しているようですね。☄ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024年01月16日 21時15分23秒
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