牧場による障害年金横領事件
「つらかったのか疑問」牧場側の主張明らかに 北海道・恵庭市
北海道・恵庭市の牧場で知的障がいを抱える3人が
障害年金を横領されたなどとして
牧場と市に損害賠償を求めている裁判で
牧場側の主張が明らかになりました。
「(原告に)報酬としてはないが、
お菓子、ジュース等の提供をしていました」
裁判によって初めて明らかにされた牧場側の主張。
横領の罪を否認しました。
訴えを起こしているのは恵庭市の遠藤牧場で
働いていた知的障がいを抱える男性3人です。
訴状などによりますと、
3人は水道のないプレハブ小屋に住み込みで働かされ、
支給された5000万円以上の障害年金を横領された
「経済的虐待」があったと主張しています。
また、市も問題を隠蔽していたとして、
牧場と市にあわせて、
およそ9400万円の損害賠償を求めています。
牧場主は恵庭市議会の議長を務めた遠藤昭雄氏。
4年前に病気で亡くなりました。
12日の裁判では、
遠藤氏の家族らが牧場側の主張を書面で提出しました。
年金の横領については… 遠藤氏の妻)
「賃金に関する全てを主人に任せていたため
流れはわからなく亡くなってからも
そのまま主人のやり方を継続していた」
遠藤氏の息子)
「愛情を持って面倒をみて一緒に生活をしてきました」
「本当に彼らにとって我が家での生活をしていたことが
毎年つらかったのか疑問に思っております」
こうした牧場側の主張について原告側の弁護人は…。
原告弁護団中島哲弁護士)
「真剣に誠実に言葉を尽くして回答しているか。
そうではないと思っています」
「本当はわかっているのではないかということも
「全部亡くなった父がやったことです」とか」
「きちんと問題に向きあって」
「自分が認識している限りのことを
話そうという姿勢が感じられない」
HTB北海道ニュース
[YAHOOニュース]
牧場主が亡くなり、事実が解明できなくなるのは
この上ない悲劇ですね。☄