|
テーマ:猫のいる生活(136452)
カテゴリ:カテゴリ未分類
この頃の当主、柳原光愛は権中納言、議奏となった人です。 その光愛の次女、愛子は明治天皇に典侍として仕え、大正天皇の生母となった人です。 光愛の息子、前光の後を嗣いで伯爵となった義光は野心家だったのですが、彼の妹が有名なあき子、つまり柳原白蓮です。 柳原白蓮...世に云う「白蓮事件」とは、福岡の炭鉱王 伊藤伝右衛門の妻で、歌人として知られる柳原白蓮(あき子)が夫と訪れていた東京からひとり行方をくらまして、社会運動家で法学士の宮崎龍介と駆け落ちした事件です。 NHKの連続テレビ小説「花子とアン」では仲間由紀恵さんが柳原白蓮役になって有名になりました。 姦通罪が存在していた時代のことです。 しかも当事者は華族の流れをくむ世間的にも著名人。 マスコミが放っておくハズありません。 たちまちマスコミのスクープ合戦となり、センセーショナルに報じられました。 しかも夫の伝右衛門があき子に対して「絶縁状」をこともあろうに大阪朝日新聞を通じて公開してしまったのですな。 対するあき子も別のメディアを通じて縁切りの宣言を行うと云う、当時としては異例中の異例なことをしでかしたワケです。 結局、夫婦は分かれたのですが、それは当時としては珍しく、伝右衛門の優しい処置によるものだったのです。 で、これだけでも大変な騒ぎなのに、義光の娘 徳子の「不良華族事件」に見舞われるのですな。 「不良華族事件」とは、東京のダンスホールの主任ダンス教師が警視庁に検挙されたことから始まります。 この男、女優やダンサー、良家の娘、有閑マダムなど多くの女性と関係を持っていたのです。 先ほども云いましたように、姦通罪が存在した時代で、男の行為は検挙の対象となり得たのです。 男に数多くの女性客を紹介したのは歌人の吉井勇の妻 徳子であることを自供したのです。 この吉井勇の妻 徳子こそ、柳原義光の娘だったのですな。 そして徳子の遊び仲間として歌人斎藤茂吉の妻 輝子なんかの名前が出てしまうのです。 吉井勇も伯爵だったのですが、同じ伯爵家同士と云っても吉井勇は新華族。 対する徳子は押しも押されもしない堂上華族の出。 そのため勇は徳子と距離を置いており、そのことが影響して徳子には遊び癖がついてしまったのですな。 そこで徳子は不倫、不倫相手の妻もダンス教師と不倫、というダブル不倫まで発覚してしまうのです。 ところが、この徳子の父親、柳原義光自身もスキャンダルにまみれます。 男色相手の新派の元役者の男に手切れ金を脅し取られる事件をおこしたのです。 つまり義光はバイセクシアルと云うことで、男色相手田中吉太郎は役者あがりでバーを経営、華族相手の男娼として知られていた男です。 田中に飽きた義光は別の男娼を探すようになるのですが、華族に男娼を斡旋していたブローカーの男がこれを知り、義光に手切金2,000円を支払うよう要求するのですな。 そんな大金のない義光が拒否すると、目真野は脅迫するようになる。 進退窮まった義光は田中を警察に訴えると云う筋書きです。 事件は昭和天皇も知るところとなり、木戸幸一に事態の収拾を命じられることとなりましたが、当の本人義光は避暑と称して姿をくらましていたそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
白蓮で分かりました。
姦通罪があろうが、いつの世も男と女の関係はままならぬものがあったのですな! 女性問題には全く縁のなくなってしまったパパゴリラ!です。ちょっとくやしいかな。 (Jun 27, 2016 06:20:17 AM)
花子とアン!見てました(*^-^*)
なるほどね~!昔からこんなスキャンダルがあったとは(^^;) 当時としてはあり得ないような事態… かなりの色男だったんですね~ (Jun 27, 2016 06:38:47 AM)
こんばんは
今も昔も変わりませんね 男と女は (Jun 27, 2016 12:55:35 PM)
そんなことに明け暮れしていられるって、暇なんでしょうねー!
(Jun 27, 2016 10:41:44 PM)
今テレビでは、次々と登場する不倫騒動で
話題を賑わし皆さん、お騒がせしましたと頭を下げていますが 昔はそんなもんじゃなかったのですね^^ それにしても、柳原白蓮さんの美しい事~♪ 眉がキリリとした所に、精神的な強さが見えますね。 (Jun 28, 2016 11:40:00 AM) |