|
テーマ:猫のいる生活(136027)
カテゴリ:カテゴリ未分類
ときどきジャズのスタンダード・ナンバーを聞きたくなり、YouTube なんかを探しています。
ブロードウェイの作家でプロデューサー、ルー・レスリーの「インターナショナル・レビュー」と云うブロードウェイ・ミュージカルで初めて紹介された曲が「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート(On the Sunny Side of the Street)」 です。 ルー・レスリーは白人ですが、1930年代において白人、黒人わけへだてなく採用したプロデューサーなんですね。 と、云うか、黒人を使ったミュージカルがかなり多かった。 「ルー・レスリーのインターナショナル・レビュー」は歌手で俳優、ダンサー、コメディアン、ピアニスト、ソングライター、バンドリーダーとひとりで何役もこなしたロシア系ユダヤ移民の"ハリー・リッチマン (Harry Richman)"と、イングランド生まれの女優で歌手、ダンサーの"ガートルード・ローレンス(Gertrude Lawrence)"が主演したミュージカルです。 1950年代後半から60年代前半にかけて大ヒットしたTVドマ「ローハイド」のテーマ曲を歌ってたフランキー・レインやダイナ・ワシントン、エラ・フィッツジェラルド、ジュディ・ガーランド、ナット・キング・コール、フランク・シナトラら名だたる歌手も歌っており、まさにジャズのスタンダード・ナンバー、そのものですね。 ただ、こうした録音は、今の感性からすると時代が時代だけに、やはり古いなと云う感はいなめない。 前のアメリカ大統領バラク・オバマの個人的にお気に入りのアーティスト"エスペランサ・スポルディング(Esperanza Spalding)"が歌った「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート」があります。 彼女は2009年に開催されたオバマのノーベル平和賞授賞式に名誉を讃える演奏を披露、翌日のノーベル平和賞コンサートにも出演しています。 彼女は2011年にグラミー賞最優秀新人賞を受賞していますが、これはジャズ・アーティストとして最優秀新人賞を受賞するのが初の快挙となりました。 2013年には最優秀ジャズ・ボーカル・アルバムと最優秀インストゥルメンタル編曲、2つのグラミー賞を再度受賞しています。 それではエスペランサ・スポルディングの「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート」を。 動画には来場していたバラク・オバマとミシェル夫人がちらっと写っています。 ジャズのボーカルでは、私的にもうひとり外せない女性シンガーがいます。 "ダイアナ・クラール(Diana Krall)"です。 先ずは、彼女の「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート」をお聞きください。 オールド・ジャズ ファンは「これこれ」と膝をうつこと間違いなしですよ。 先ほどのエスペランサ・スポルディングと比べると、全く違った曲と云うくらい、アレンジでこんなに変化するのですね。 2007年にダイアナ・クラールはトヨタの高級車「レクサス」の宣伝キャンペーンに起用されて、大御所ピアニスト、ハンク・ジョーンズのピアノにあわせて「Dream a Little Dream of Me」を歌ったらしいのですが、まったく記憶にないんですね。 YouTube を探してもそれらしいものは見つかりませんでした。 彼女、カナダ出身なんですね。 旦那はイギリスのミュージシャン、エルヴィス・コステロです。 1999年から、5度もグラミー賞を受賞している最も成功したジャズ歌手の1人ですね。 もう1曲スタンダードナンバーを。 「わたしを夢見て(Dream a Little Dream of Me)」です。 ウェイン・キング楽団がバンドの持ち歌としたことで世の中に広まった名曲ですね。 この曲はエラ・フィッツジェラルドなどがカバーしてから女性が歌う歌として定着していきましたが、やはりエラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングのカバーが有名ですね。 「ケ・セラ・セラ」で有名な"ドリス・デイ"なんかも歌ってますが、簡単そうに見えて結構難しい曲なんでしょうか。 いろんな歌手のカバーを聞いても、イマイチなのが多いです。 と、なると、やはりダイアナ・クラールの出番ですね。 もう完璧と云うしかないデキです。 こっちは動画でも画面は転換しません。 ただ曲を聴く動画です。 オマケに、同じダイアナ・クラールの「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(Fly Me To The Moon)」も。 オスカー・ピーターソンのピアノで有名なスタンダード中のスタンダードですね。 これもすごいデキです。 ダイアナ・クラールにはアルバム・セールス合計1,000万枚を誇る「キング・オブ・ジャズ・ヴォーカル」トニー・ベネットとふたりで、20世紀アメリカが生んだ最高の作曲家ジョージ・ガーシュウィンの生誕120周年を記念したアルバムがあります。 これのプロモーションビデオがあるのですが、まぁジャズ・ファンだったら垂涎ものの名曲ぞろいなんですね。 Tony Bennett & Diana Krall "Love Is Here To Stay" (Trailer) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|